「こい」と「徒花」の意味を考える





2021年5月7日
1巻に纏まるのを待って購入。207pまるっと表題作。導入部から想像していたものより軽めの仕上がりでしょうか。ヤクザ絡みも、結果かなり優しい。タイトルの「こい」が恋なのか故意なのか、徒花の意味も再考させられます。咲かずに散った悠の陸上に対する思い。ブラックで働くざっきーが、視野の狭い箱から強制的に拉致られたことで解放される自我。ざっきーの器の大きさも相まって、前進する悠との距離感。季節外れに花咲いた、悠が本当に求めていた未来。切り取る角度でこいの徒花の解釈が変化します。個人的には、今後のスピンオフを期待させる三上と白田の後日談が一番好き。続編切望!

いいねしたユーザ2人