ブレッチェン~相対的貧困の中で~(分冊版)
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ブレッチェン~相対的貧困の中で~(分冊版)

くりきあきこ

さすがに話盛り過ぎ

ネタバレ
2021年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 母親が亡くなる事で生活保護が打ち切られ、18歳になる主人公が自立しなければならなくなります。
貧困に落ちてからの苦労を描かれていますが、ドラマチックにしたいという意図は分かりますが、それでも今時ここまで事前の説明もなく打ち切られるなんて事ありません。
自分が育った家庭は生活保護を受けていたわけではありませんが、両親が亡くなり祖父母に育てられていた為に、中学時代から教師より進路については様々な話や制度の事を教えていただきました。
役所からの説明の場面にしても、主人公が18歳になるのは分かっていたのに、それまでに説明がないなんて不自然過ぎです。
その一方で、大家が家具を勝手に処分したら損害賠償となりかねないので、置いてきた家具はそのままになっているという現実に沿った点など、チグハグなところが冷めてしまいます。
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