No.99:人間玩具
」のレビュー

No.99:人間玩具

池玲文

池ワールドを堪能しました。

ネタバレ
2021年5月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ うわぁお。なかなか、インモラルな、倒錯的な世界です。あっ、足を踏み入れてはいけない世界だったかな?と思いましたが、だいぶ私も鍛えられて来たのか、予想よりは受け入れられた自分にビックリです。もしくは、池先生のイン靡な世界だからかもしれません。7つの短編集なんですが、歪んだ愛情のようで、実は純愛のようだったり、普通に純愛で可愛かったりとさまざまです。池先生の多種多様な引き出しを、全部開いて行きたいです。
表題作の執事グレアムが、主人レナードに与えた人間玩具を惜しんだのが可笑しかった。結構、自分自身でハマってたんだね。
アラブの王の純真な恋と涙に感動です。
地下街の話は、ぽっちゃりペトくんが可愛くて、可愛くて。声を出せないペト君の絞り出すような声に、うるうるしました。黒野くん、ペトくんを大切にしてあげてね!
人を誘惑する黒子の話も良かったです。エロさもありますけど、ピュア恋でキュンです。
ただ肉の話は、少しグロいかも?最終の倒錯の世界にはまった寺子屋の先生はプレイ攻めですが、SM系です。地雷ある方はご注意ください。
グレアムとペト君のオマケ2編が可愛いかったぁ。
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