I’ll call you mine
」のレビュー

I’ll call you mine

鴨川てるち

アナタは私のもの

ネタバレ
2021年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「僕は大和が好き 大和とキスしたい 大和に触れたい ちゃんとわかってよ」愛をねだる楓に、困り顔で「かわいい」「好きだ」となだめる大和。「(大和の好きと)僕のは意味が違う」そう言いつつ、突き放してくれない大和に楓は望みを繋ぎます。この本を読んで樋口美沙緒先生の「愛はね、」を思い出しました。「I'll call you mine」のほうが出版された日は先ですが。楓が大和にとって自分は無理なんだと気づいて、自立しようとする姿がせつなくて胸が詰まりました。レビュアーさんが書かれているように知ってほしい、そして読んでほしい一冊でした。きっとこれから先、私は何度もこの本を読むと思います。ほの暗い感じの短編が一つ入っています。こちらも複雑な思いが交錯するお話でした。
2012年3月 総223ページ 修正は白抜き。
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