不屈のゾノ
」のレビュー

不屈のゾノ

しっけ

後でどっしり来た

2021年5月14日
ふとしたきっかけで、交わる事のなかった2人が出会って恋に落ちていくボーイミーツボーイ作品なんだけど、
ほっこりとしたキャラとは裏腹に2人とも不自由な毎日の中をギリギリで生きてて、
その中で初めて見つけた自分が自分の為に生きられる場所
という
なんかこの世界の片隅に本当に存在しているんじゃ無いかっていうリアリティを、感じました。
B Lにリアリティって、相反する言葉のはずなんだけど、
そして生々しいとか、ベッドシーンがファンタジーではないとかそういう類のものでは無いんだけど、
2人がひっそりと互いの存在だけを頼りに、自分たちの世界をみつけて暮らせている事に、
読み終わってしばらくしてからじーんときた。
不思議な魅力のある作品だと思います。
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