このレビューはネタバレを含みます▼
この最終巻の冒頭で宰相に側妃と見破られたフィーは、見習い騎士を断念せざる得なくなります。ですから1〜2巻のやんちゃで少し腹黒い、愛すべきヒースはほとんど出て来ません。でもロイ国王の謝罪と理解のおかげもあって、クーイヌと共に人生をあるくという選択肢にたどり着けました。それでも騎士としての才能豊かな、そもそも騎士として生きることが出来るクーイヌに一方的に嫉妬したり… フィーの人間的な部分に共感しつつ、最後には、よかったねと思える結末でした。クーイヌは最後まで子飼いのイヌっぽくて、しつかりしろよ(!)という感じだけど、強いからいいのかな…
子供のフィーに最初に字の書き方を教えたのは、かつてのゾォルス(ロイの叔父で宰相)ってことですよね?
書き下ろしが主で、WEB版とは違うところ(例えばフィーが女の子だと判明する経緯)もあります。購入して損はなかったと思います。