このレビューはネタバレを含みます▼
丁度SOSを読んでいて、ふと新刊を確認したら、
この作品が新着にありました。
嬉しく思い、こうしてレビューを書いております。
数々のBL漫画作品の中でも、
上質でおもしろく、惹き込まれます。
登場人物
・押尾さん…主人公。
・佐藤さん…主人公を好きになった人。
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まず、題名には3つの意味があります。
[1]
SOSはソルトオアシュガーの略です。
ソルトは塩、シュガーは砂糖の意味です。
薬品の営業である「MR」の、
リーマン・スーツの漫画ではありますが、
もう一つの一面として、
主人公である押尾さんが「外食番長」として
有名であり、
営業の一環として
お客様に
知られざる美味しいお食事ができるお店を
紹介するような、
「食通」の グルメ漫画 でもあります。
塩・砂糖は、
日本食の味付けに必要な調味料でもあり、
食事を思い浮かべます。
リーマン漫画である前に、
この作品はグルメ漫画なのです。
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[2]
SOSは助けを求めるときに使う言葉です。
遭難時の信号としても有名です。
2人が出会ったきっかけは、
雪の中で遭難した佐藤さんを、
押尾さんが救助したところです。
ここから物語が始まります。
その後、実は佐藤さんが、
同業他社のMRであることが判明します。
いままで見えない敵と戦っていた押尾さんですが、
その正体は佐藤さんでした。
自分の会社と対立関係にある会社の人であり、
相手の方が優位である自覚があったため、
押尾さんは悔しさをあらわにします。
この後、
食事の味覚が合うこともあり、
仲良くなりました。
押尾さんが悩んだ時は、
優秀な佐藤さんに助けを求め、
一緒に考え、共に過ごし、成長します。
物語の重要な部分の「SOS」です。
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[3]
ソルトオアシュガー(Salt or Suger) は、
ソルト(塩)とシュガー(砂糖)のことであり、
今回の登場人物である、
「押尾さん」(=お塩)と
「佐藤さん」(=砂糖)を表しています。
お互いが寄り添っていき、結ばれ、
最終的には会社が結婚(合併)し、
2社の橋渡しのチームにふたりとも選ばれます。
会社にいるときは会社にいるときで協力し、
家に帰ってから2人は甘い時を過ごします。
とてもとても幸せそうです。
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物語は押尾さん視点です。
佐藤さんが素敵な人です。
よって、共感しやすく読みやすいです。