このレビューはネタバレを含みます▼
よかった。めっちゃよかった。こんなファンタジー設定で感動するなんて...。人間に変身できる犬たちが住むマッドクリークの保安官助手のローマン(ジャーマンシェパード)とDEA(麻 薬取締局)の捜査官マットのお話。マットに町の秘密を知られないようにしながら2人の恋も同時進行、マットの父親が横槍を入れてきて、マリファナを栽培しにきた悪人達とも戦うという盛りだくさんの内容で、せつないのも悲しいのも愛も勇気も献身も信頼も読みたいのが全部詰まってました。ローマンはまだ人間の歴が浅く少々とんちんかんで、そういうところが笑いになったりすれ違いになったり、お話に深みを与えてました。2人ともすごく善良で素敵で、読んでいて、あ~もう終わっちゃう...ってさみしかったです。シリーズ3作品とも買いましたが、男前受けが好きなので、まずこちらから読みました。「月への吠えかた教えます」のランスとティムがずっと出ていますが、特に問題なく読めました。他のもこれから読もうと思います。麻々原先生の挿絵もすごくよかったです。
2019年10月 挿絵あり。