キリング・ビータ
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キリング・ビータ

五百香ノエル

骨太の物語に酔う

2021年5月25日
20年近く前にも紙版で酔いしれた骨太の物語。使命と恋、その二つを同時に手にできない心の弱さや立場のもどかしさに途中何度もギリギリと胸を締め付けられ、立ちこめる暗雲の分厚さに心が折れかけても、手に汗握りながらシンやイーサンと共に事件の真相を追い求め、主人公たちの力強い絆と恋が成就する未来を祈り続けずにいられない。五百香ノエル先生の理想とする攻め像(金髪碧眼・超絶美形。性格にかなり難ありだがいずれ甘々)が今回も爆発。稀代のストーリーテラー五百香先生の新作が二度と再び読めないなんて今でも信じたくない。再版し電子版のラインナップに加えて欲しい名作がたくさんある。
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