このレビューはネタバレを含みます▼
4巻まで。
リチャードは色々と押し付けられて大変ですね。夢の続きが見たくて二度寝する。自分もやりますが成功したことは無いです。
世間では悪役・嫌われ者とされる二人の、甘々純愛ラブストーリー。これが2巻後半までの印象で、タイトルにも忠実ですが、なんだか2巻終わりでは、今後「甘々カップルのドキドキスパイ大作戦」的な内容に変わるような感じです。どちらにしても面白いですよ。
但し、細かい事はどうでもいいとばかりに、転生~婚約破棄まではやっつけ(トラック事故多いね。横断注意です)だし、他の作品では気を使われる事が多い、王族・貴族の振る舞い、しきたりの様な記述は一切なし。だから、中世風乙女ゲーでの高貴な二人の恋愛という臨場感はゼロです。
主役の二人を始め、その他の王族も貴族も、お金持ち・いいとこの人程度の印象しか受けません。旅行だって身軽にホイホイ行っちゃいます。まあ、暗部の人間だからそうなんだという事にしておきましょう。
そういう「中世的臨場感・高貴な人々の在り方」を重視する人には、物足りないかもしれませんが、3巻まではそれなりに面白かったです。
4巻からは、少女漫画らしいというか、ラブストーリー要素が強くなりすぎて、自分としてはもういいです。ここらでやめておきます。