終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>
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終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>

四方山貴史

天才っているもんですね。

ネタバレ
2021年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1~2巻無料に誘われ読みはじめたところ、気づいた時には3〜6巻まで有料で購入していた・・・しかも無料で読める分までダウンロードしたくて追加購入。悪魔に取り憑かれたとしか思えない。誰か退魔師をよんでくれ。

追記
この漫画の魅力が分からない人にはその辺の4コマ漫画でも読ませとけ!

7巻まで読んだ。いままで読んだ漫画でダントツの面白さ。斬新さ。
ストーリーのテンポがよく、なのに出てくる登場人物がみな魅力的。普通テンポいいとキャラ一人当たりが主張できる魅力は限られるだろうに、どのキャラも生き生きしている。絵も上手く、そしてなにより漫画で初めて見る技法ばかり。
4巻の主人公ビューでの守護者とのバトルにはそこそこ驚かされたが、7巻でもやってくれてた。
「久しぶりだな、新入り」
主人公に襲いかかるライフルの弾。
そこでコマが止まった後、フィルムを巻き戻してるような描写。あの描写によって遥か遥か遠くから正確に狙撃したのが際立って感じられる。なんでマンガでこんな表現できるんだろう。

さらにさらに。
VS EVII の続編でなぜこんな展開にできるんだろう。今だって退魔師の話のはずが、なぜ殺し屋との戦いばかりなの??ピエロだけじゃん、出てきたまともな怨霊は。
でもこの作者の中では、傍から見るとバラバラにしか見えない糸が全て紡がれて一つの作品になっていく姿が完璧にイメージできているのが確信できる。こんなに安心してマンガを楽しめるのって、40年以上色んなマンガ読んできて初めて。

間違いなく天才。

この漫画を描ききった後、この作者は死を迎えるだろう。芸術家としての死を。
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