Not love? いいえ、これが愛というもの





2021年5月30日
「エンジェリック・カンバセーション」の続き、というか裏バージョンとして同人誌で発表された作品のコミック版です。
便利屋になる前、18歳で大学生だったブンが、刑事を辞めて探偵業をしている大介と偶然クラブで出会うことから物語が始まります。
ブンは宮本先生お得意の、若くてかっこよくて、節操がなくて男でも女でもすぐやっちゃう尻軽受。ブンが大介の家に転がり込み一緒に時を過ごす中で、体から始まった二人の関係が変容してきます。そして大介にも人には語ることができない過去があったことがわかって…。
表題作はひとまず二人が結ばれて終わるので万人向けですが、その先のお話は好みが分かれるかもしれません。
でも、愛し合う二人が結ばれて、めでたしめでたし、とはいかないのが本当の人生であり、宮本先生の真骨頂だと思います。
「7年後のヒビ」以降では結婚して子供もいる大介が、ブンに会いに来ます。そんな大介をブンは拒み切れず、二人の関係は続いて行きます。
年を取り、考え方や置かれた環境が変わっていく中で、愛も形を変えていく。頭では別れた方がいいと思う相手でも、心は離れることができない。そういうどうしようもないもの、割り切れないものこそが愛なのだと、年を重ねて理解できるようになりました。10代から20代前半の頃はこの作品をいいとは思わなかった気がします。20代後半以降の経験値の高い方に特にお勧めです。
タイトルの「not/love」は反語表現なのかなと思いました。毎回、これこそが愛だな、と思って読んでいます。
便利屋になる前、18歳で大学生だったブンが、刑事を辞めて探偵業をしている大介と偶然クラブで出会うことから物語が始まります。
ブンは宮本先生お得意の、若くてかっこよくて、節操がなくて男でも女でもすぐやっちゃう尻軽受。ブンが大介の家に転がり込み一緒に時を過ごす中で、体から始まった二人の関係が変容してきます。そして大介にも人には語ることができない過去があったことがわかって…。
表題作はひとまず二人が結ばれて終わるので万人向けですが、その先のお話は好みが分かれるかもしれません。
でも、愛し合う二人が結ばれて、めでたしめでたし、とはいかないのが本当の人生であり、宮本先生の真骨頂だと思います。
「7年後のヒビ」以降では結婚して子供もいる大介が、ブンに会いに来ます。そんな大介をブンは拒み切れず、二人の関係は続いて行きます。
年を取り、考え方や置かれた環境が変わっていく中で、愛も形を変えていく。頭では別れた方がいいと思う相手でも、心は離れることができない。そういうどうしようもないもの、割り切れないものこそが愛なのだと、年を重ねて理解できるようになりました。10代から20代前半の頃はこの作品をいいとは思わなかった気がします。20代後半以降の経験値の高い方に特にお勧めです。
タイトルの「not/love」は反語表現なのかなと思いました。毎回、これこそが愛だな、と思って読んでいます。

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yumimomo99 さん
(女性/50代) 総レビュー数:52件