このレビューはネタバレを含みます▼
3巻まで。
たぶん、そろそろ終わりだと思うので、一応、次も読みますが、医療は素人の自分から見ても、ちょっとちょっとと言いたくなる作品です。ここまで看護師を前面に押し出しといて、転生者と王子のラブストーリーだから、細かい事はどうでもいいはナシ。というか切りも良かったので、3巻で終わりでも良かったのでは?
感染症の治療を実施中の現場で、感情に流されてマスクと手袋を剥ぎ取り、重度で瀕死の患者の手を握って看取り、直後に消毒も着替えもせず愛する王子とハグやチュウ(忘れた)をする看護師。ダメよとか感染させちゃいけないわとか言ってるので確信犯です。
長い髪をアップにする事なく、あっちこっち治療に向かう看護師。しかも看護師長。たまに映るモブの看護師はちゃんとアップにしているし、愛するダーリンから髪を結ぶ紐も支給されているので確信犯です。
転移した時のままの白衣で着替えもせず長時間治療にあたる不潔な看護師。一応、ダーリンが着替えもなくすまんと言ってるのでギリセーフ。
そもそも医師と看護師の領分が曖昧になってる気がするが、野戦地帯だし異世界だから、基準も違うかもしれないし、イケメン医師が、おめ看護師じゃなく医者やれやと手軽に言ってくれちゃってるので、これもギリセーフ。
脳内お花畑の、命は地球より重い的なパヨクさんのような思想を皆に強制しようとする。ここは王政であり、現在絶賛内戦中である状況からしてアウト。ただし、そのとばっちりを受けて怪我までしているダーリン王子が作中、彼女の思想を弁護してくれ、周りの盗賊も敵の騎士も実は良心的なおかげで、結果オーライになっている。
まあ、何かと突っ込み所が多い作品ですが、現職の看護師さんが読んだらどう思うのかなあ?