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榎田尤利/湖水きよ

犬並みの嗅覚の男と堅物変人眼鏡のバディ

2021年6月2日
久々のBL小説です。面白かったですよー、4巻まで一気読み。タイトルの「nez」はフランス語で鼻という意味を持ち、嗅覚に優れた調香師に与えられる称号だそうです。この作品は、犬並みの嗅覚をもつ千里(ちり)を中心に臭いを嗅ぎ分けて相性診断サービスを行う会社のお話です。千里の相棒としてやってきたのが、頭と顔はイケてるけど、空気を読まない性格で対人面に難ありの鷹目です。この二人、水と油みたいに異質で反発するんですがちょっとずつ乳化していっちゃうんですね~。その過程がなんともジレジレしてて私ははまりましたー。サスペンス要素もあって、読み応えありましたよ。匂いってね、なかなか意思とは無関係なところがあって、生理的に受け付けないとかありますもんね。ある意味、人間の本能的な部分でもあると思います。毎月貰えるラノベクーポンを使って、お試しを~。
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