薔薇とへドロ【特典付き】
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薔薇とへドロ【特典付き】

天河藍

心を鷲掴みにされた

2021年6月2日
どうしても気になる作品で…だけど購入するまで悩み、続編は溺愛しているという事で、心の保険をかけつつページをめくりました。すっごく辛い内容を考えていたので読み進めるうちに「あれ?これは、めっちゃ執着溺愛なんじゃ…」と思ったより心、大丈夫でした(笑)私の頭ではセリフに隠れた想いや仕草の意味は一読で理解が追いつかないので何度も繰り返し読みました。そしてまんまとハマった…。大我がイタイ行動をとった時も、はじめは「なんて子だ!」と思いましたが、実は理人が全部導いてたんだと知ると途端に大我が可哀想に。でも、理人と大我の間ではそれはお互いを受け入れている表れ。恋人とかそんな言葉では片付かない。もう、ほんと、一心同体なんだなって見てる側は苦しくも愛おしくなる。家庭環境からの歪みで上手に愛せない二人には、もうこれしか道は残ってなかったんだろうな…とも思います。二人が幸せなら、それでよかったのかも。続編では理人が大河に向ける表情が優しくて愛されてるのが分かりホッとする(キャラの表情の書き分けが上手い作家さんだ!)。この内容はこの絵柄だから受け入れられたような気もします。買ってよかったし、他の作品も読みたくなりました。
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