このレビューはネタバレを含みます▼
《BL小説》医療系ファンタジー
月夜堂さん作品〈'病の魔'を封じる力を持つ医師〉シリーズのこちらが始まりの話となるのかな。
'魔'が原因の病は、'魔'と対峙出来る医師と看護師が協力して治療にあたる。その医師と看護師の誕生や訓練そして'魔'がわかる一冊。分かりやすい世界観で読み応えあり面白かった。
◆冒頭話は、 代々医師家系の医学生1年須賀史彦が祖父同様に〈'病の魔'を封じる力を持つ医師〉となるきっかけの話。神秘的な芳香を持つ《医の仙人》の仕者 花晶(生涯の伴侶)との馴れ初め。
◆次、史彦と花晶が作った看護学校が舞台。 '魔'に対する特殊能力を持つ子達が看護師を目指し、高校〜看護学校と5年間全寮制で学ぶ。学生や先生や仕者など登場人物多数で、みな能力も性格も個性的なので妖怪学園的な面白みがありとても楽しい◎消えた学生が心配。
◆史彦と花晶の後日譚。祖父から継いだ須賀病院は、全国の〈'病の魔'を封じる力を持つ医師〉のネットワーク拠点司令塔に。重要ポジの史彦と花晶。全ての仙人さまが望むのは須賀家跡取り!! 百々桃仙人さままで登場されてどうなるんだろう。 寿命ある人間になる事に躊躇ない花晶と、阻止したい史彦の葛藤も良き◎
(花晶奇譚→吉夢結→球環譚→胎華)