このレビューはネタバレを含みます▼
全巻読了。153p、199p。2020年2月他サイトで購入。昨年購入したBLの中で、1､2を争う程心に残った作品。作品紹介にも書いてありますが『魂を揺るがす衝撃のダークファンタジー』です。ホント､そのまんま。当時､久々に魂が揺さぶられました。1回読んだだけでは内容が完全に理解出来なくて2回読んだのですが､1回目も2回目も涙が溢れ出て来ました。意味がよく理解出来ない序盤の始まり方。リアルな話かと思いきや､終盤に急に入ってくるファンタジー。そして話が進むにつれ､見えてくる理解出来なかった序盤のストーリー……。唐突にファンタジーが入ってくるので､ストーリー展開に好みが分かれそうですが､伏線の張り方､回収の仕方､読ませる深みのあるストーリー……凄く良かったと私は感じました。そして終わり方が現在進行形で､読者に委ねる感じです。なので､ハピエンともメリバともバッドエンドとも言えない。←ここは読み手の感性.想像力で変わってくると思います。私はサブローと遍の存在、サブローの「…本当でっちん､昔の俺にそっくり」の言葉に救われました。10年はのりきった翼。あと20年のりきった後のご褒美はなんなのか？もしくは死後､2人の姿を想像出来る余地を残して頂いたので､私は読み終えたあとに盛大なハピエンを妄想しましたw。 シーモアさんでは今のところ低い評価が多いですが､けして漫画のクオリティが悪い作品ではないと思います。辛い.可哀想.切ないシーンが多いので､好みの問題での低評価だと思います。分かり易いハピエンが好きな方には合わないと思いますが､可哀想なお話でも大丈夫な方は､是非読んでみてください。個人的にはとても面白かったです。
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