花鳥風月
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花鳥風月

志水ゆき

困った、8人全員大好きになってしまった…

ネタバレ
2021年6月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと読むのを楽しみに凄く期待してあたためておいていた『花鳥風月』、全くの期待通りというか、期待以上に良過ぎて感無量でした〜!!!胸がいっぱいで花鳥風月の世界にどっぷり状態です。充実した満足感。
作品あらすじには3組のカップルと記載されてますが、実際は4組のカップルのとてもとても濃ゆく切ないラブストーリーです。どのカップルの物語にも、読んでいて胸が苦しくなります。何話にも渡りじっくりと掘り下げられてストーリーが進行していくので、読み応えも抜群だし、世界に入り込んでしまいます。全てのカップルが関わり合っているオムニバスの様な作品です。僕は全てのカップルが大好きになってしまったんですけど、特に沢斗と大輝のその後が一体どうなっているのか気になってしょうがないです。この2人の物語は特別切なく辛かったです。糸くんと一見さんのラブシーンも足りないです。糸くんと火弦の絡み合いも可愛くて…。曜明さんが世界一可愛い犬と溺愛する火弦の忠犬っぷりには健気さしかない。童貞処女なのに羞恥心ゼロな財前に超論理的な言葉責めでズキュンとやられる吉利谷には同情します(笑)
ピックアップしたい部分を挙げようとすると切りが無い程、もう全てが僕好みの作品でした!これだから長編作品ってやめられない。丁寧に練られたプロットとキャラ設定の所為で、どうしても読み手側も思い入れがどんどん大きくなるし、めんこいキャラ達への感情移入が底知れず激しくなっていってしまう…。作品の世界にどっぷり浸かっちゃうんですよね。それぞれのキャラの心理描写も読者の心を揺さ振る書き方で…同調せずにはいられない。いやもうまず登場人物達が魅力的過ぎるんですよお…眺めているだけでもお腹も胸もいっぱいになる。
新刊9巻目は一応心の平穏が保てる区切りの良いシーンで終わっていて安心しました。ふう〜。今夜は眠れる。永遠に続いて欲しいと思う作品でした。10巻目が待ち遠しいよぉー!
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