万物は原子より成るということを
」のレビュー

万物は原子より成るということを

秋里和国

ストーリーが良いです。オススメ作品!!!

ネタバレ
2021年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1冊丸ごと表題作。188ページ。2017年11月他サイトで購入。エロはサラッと、ストーリー重視。シーモアさんではジャンルが少女漫画になっていますが、1993年に発行された内容はBLです(BLという言葉が出始めた微妙な時期ですかね…)。ふと思い出して久々に読み返してみて、やはりとても素敵な作品だったのでシーモアさんでもレビュー。まずタイトルがね、凄くいいんですよ!内容ととてもマッチしていて素敵なんです。タイトルと言う意味では、冒頭の樋山の存在感が凄かった!樋山と秋夜のBLもパラレルワールドのアナザーストーリーとして読んでみたい!と思いました。

父親との関係、姉との関係、そして運命的な出会いをしてしまったフランス人の恋人(ジャン・ポール)との関係……エピソードてんこ盛りでとても面白かったです。その他にもジャン・ポールの元恋人などなど、無駄な登場人物がいないのが素晴らしい!どの登場人物にも意味が有り、物語があるのが凄く良いな…と感じました。 そして主人公.秋夜の語り口調のモノローグ(作者さんが言う所のネーム)が心地良い! あとがきで、ネームが多いのを気になされているようでしたが(小説にするつもりだったんですね!)、品のある絵柄と、秋夜の気持ち(モノローグ)が、とてもマッチしていて良かったです。

最初、人間の顔もちょっと馬面?縦長?なのが気になりましたが、私は読んでいるうちに気にならなくなりました。古い作品なので、サンプルを読んで見て絵柄が大丈夫そうなら是非! 古い作品ですが、それ程古さは感じないかな?オススメ作品です!
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