このレビューはネタバレを含みます▼
原作は読んでいませんが、松基羊先生の作者買いで、分冊版を追いかけていました。短い1話1話が小刻み配信される中、分冊版が完結を迎える前に、紙媒体が発売され、さらに日にちをあけて電子単行本が発売されました。この発売の流れ、なんとかならないかなぁ。分冊の途中で、単行本の発売、ずるいわぁ。結局、先が知りたいから買っちゃうもの(泣)
物語は原作の1巻を、コミカライズで上下巻にしたもので、原作はまだ続くようです。
異世界へ飛ばされた日本人医師のチカ。実年齢は40歳くらいが、異世界では若返った10代の少年。
獣人が支配する世界で、捕らえられたチカの身の上が辛く悲しいもので、いわゆる性奴隷。身も心もボロボロで生きる気力のないチカを救ったのは、熊族のゲイル。ここからチカの幸せがスタートします。
熊族のゲイルと同居の獅子族のダグラス。共にチカの身の上に心を痛める優しい獣人。
チカに精一杯の愛を注ぎ、愛でる。ひたすら愛でる。溺愛に溺れそうなチカ(笑)
身体と心に染み付いた性奴隷の考え方が、切ないけれど、ゲイルとダグラスの愛情で、人としての温かさや愛される幸せを噛み締めて…涙です。
彼等にもらった生きる喜びや、誰かの役に立ちたいという心の張りが嬉しくて、健気に恩返しするチカがもう可愛くて、可愛くて、また涙。本当に幸せになって欲しいと願わずにはいられないんです。
ゲイルの膝の上に抱っこされるチカ。移動するのも抱っこ。食事もアーン。どんだけ甘々なんだぁーっ!でも、それがキュンキュンさせてくれます。現代日本なら40歳越えのおじさん、膝に乗せてるんだよね(笑)
ゲイルとダグラスの番と認識した三人。チカの安住の居場所に一安心です。子供の事も理解し合って、とにもかくにも愛しかないんです。いい!
ただ、三人の子供が見たかったぁ。残念です。
この世界観が素晴らしくて、一気読みしました。もっともっと続きが読みたいです。またコミカライズされると嬉しいなぁ。
他の登場人物も個性豊かで楽しいんです。ゲイルのお父さん。ダグラスのお父さん。執事のセバスチャン。ミンツの子供も見たかった。
またいつか、お会い出来ると信じて…
すごーく面白かったです!
あっ!上下巻共に、巻末で原作者様の小説版も一部読めます。小説も面白いです。
ぎゃーっ。雑誌ビーボーイゴールド8月号の表紙絵!お子ちゃまがーーー!続きお願いーー!