このレビューはネタバレを含みます▼
『コールドゲーム』は前話から引き続きアンとクリスティナ、2人の貴族の娘の過去編を描いている。
なぜクリスティナは天使と賞賛されていたにもかかわらず、自暴自棄の堕天使へと墜ちてしまったのか…?
その衝撃過ぎる理由の一辺を今話で垣間見ることができた。
アンが抱く嫉妬はしだいに強さへと変貌し、やがて彼女は頂点をとっていくこととなるが…その傍らでクリスティナは天から地へと墜ちてゆく。
姉・クリスティナを本当の意味で嫌悪しているわけではないアン。
彼女が嫌っているのは…「愛されなければ生き残ることができない」という貴族社会そのもの。
姉を愛したくとも愛せないアンの苦悩と、美女であるが故に自らが望む人生を歩めないクリスティナの悲しみが胸に刺さる回だった。