海の底で君と死ねたら
」のレビュー

海の底で君と死ねたら

野崎アユ

波間のように揺れ動く気持ち

ネタバレ
2021年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 妻を1年前になくしたばかりの男性が主人公です。
最愛の妻を喪ってから、ずっと死ぬことを考えていた彼が、ヒロインとの出会いにより妻のいない続きの世界を足掻きながらも生きていく姿が、とても不器用でなんだか可愛らしく見えてきます。
ヒロインの渚ちゃんは、無邪気で笑顔が多いけれどどこかミステリアスな自称「人魚」の女の子で、危うげな所が見え隠れしつつも、そこも含めてとても魅力的です。
所々に出てくる主人公の奥さんである深雪さんも、きっと優しくて素敵な方だったんだろうなというのが垣間見えて、そんな彼女を亡くした主人公の苦しみはどれほどのものだったんだろうと切なくなります…!
まだ4話目なので、渚ちゃんの正体や同僚女性の思い、そして主人公の葛藤など、色々と続きが気になります…!
タイトルの「海の底で君と死ねたら」という響きが切なくも美しく、絵柄も表紙と同じクオリティで、綺麗で可愛いです。
次回の更新も楽しみにしています!
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