僕は君だけのもの
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僕は君だけのもの

薄井いろは

夢が現実に…

ネタバレ
2021年6月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作『俺しか知らないカラダ』では、攻・良平が受・悠馬にようやく心を開き、安心して二人の交際がスタートするところで本編が終了し、読者にとって「その後の二人の物語」は妄想の中でしか楽しめなかったものの、作者本人による二人のアフターストーリーがまさかの登場。薄井先生の作品は基本的に出会い~距離を縮める~交際までの過程を丁寧に描く作風であり、それが最高の魅力であったものの、「この作者の交際中の二人をじっくり描いた作品を見てみたい…!」とずっと願っていた。まさか薄井作品で最も好きな作品の続編が読めるとは…生きていて良かった…。芳醇な色気が詰まった濡れ場も言わずもがな、良平が自分の溢れ出る感情(愛・嫉妬)と向き合いながら如何に相手を大切にするのか、悠馬も自分の殻を破りながら良平と対等に愛情を育んで行けるのか、まだ妄想の域を出ないものの二人がさらに愛情と信頼を深めて行く過程を見守れることが楽しみでしょうがない。愛と嫉妬を覚えた攻、献身的だが愛されることにまだ慣れていない受という設定に興味がある人は是非一読を!
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