夜が明けても
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夜が明けても

まさお三月

健気受け

ネタバレ
2021年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作者さんで「望むべくもない」を初めて読み、こちらは2冊目です。酔っ払って勘違いから真と知り合ったゲイの卯一郎。それきりと思いきや、懐かれたのかぐいぐい真は距離を詰めてきて、これまた勘違いから身体をつなげるまでに。後半はお互い好きと自覚してしまった二人のすれ違い。この時の真が可愛くて一途で、卯一郎のことを研究したりととっても健気。こういうタイプの健気受けが作者さんらしいってことかなあと思いました。「望むべくもない」の受けもそんな感じだったので。
最初にバーンとインパクトは来ないんですが、じわじわ自分の中で順位が上がってくる、自分にとってはスロースターターな作品を描かれる作家さんです。何回か読み返してるとじわじわ旨みみたいなのが染み込んできます。今じゃ大好きな作品に。
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