夜の眼
」のレビュー

夜の眼

ジョシュ・ラニヨン/冬斗亜紀/門野葉一

とてもよかったです

ネタバレ
2021年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編ですが、すごく読みごたえがありました。犯罪の加害者(リッキー)が脱獄して被害者(パーカー)が警察の保護を受けるところから物語は始まります。パーカーは別の住居にスタッグ警部補(ヘンリー)と共に避難します。それから短い避難生活の中でパーカーの過去が浮かび上がり、パーカーの苦しみや後悔や負の感情があぶりだされていきます。フォローしている方がレビューされているとおり、2人の会話がよかったです。舞台で上演されたらいいのではと思うくらい。ヘンリーの言葉がパーカーの冷えきった心を温めていきます。イラストもよくて、表紙の真ん中がリッキーなんですね。なるほどこれはダマされるわーって納得しました。真相を読み解いていくドキドキがあってすごくよかったです。
2018年10月 挿絵2点。
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