ゆっくりと暖かく癒される。

木下先生の作品の大ファンです。先生の作品には 愛情が軸にあると思うんです。しっかりとした愛情なんで、読んでいても、安心できます。この作品のヒーローの獣医の人柄は どこか おっとりしていて 優しくて、傷ついた人や動物に寄り添う感じなのですが、最初のほうで、もう一人の失恋で傷ついたヒーローを捨て猫じゃなくって、迷子になった飼い猫だっていうんですけれど、それが まさに 適格な観察だと思ったし、彼が 獣医を訪ねると、いつも おやつが出たり、夕飯をご馳走してくれたりするんでけど、それって、まさに、飼い猫を慣らし中って感じで、そういうとこ、木下先生の作品作りの凄さを ひしひしと感じました。感じながら、作品に感情移入しやすくて、その世界にどっぷり浸かれて、最高でした。