このレビューはネタバレを含みます▼
小中とカワイイ見た目でいじられてきた奏をずっと守ってきた広務、奏は高校になってからは意識的に広務と距離を置くようになります。1人でやっていける自信がついたのに広務は前と変わらない態度で接してきてというお話で、第九の演奏会に向けて弦楽と吹奏楽が仲悪かったり、音楽のことがわからなくてもおもしろく読めました。第九の演奏会後に告白という流れになってからがよくある展開になってしまったかなと思います。短編なので仕方がないかもしれませんが、演奏会後に部員そっちのけで盛り上がっていたのが少し残念でした。ここでもう一つ感動的なスピーチとかあればと思いました。
2020年11月 挿絵あり。