にぶんのいち夫婦【分冊版】
」のレビュー

にぶんのいち夫婦【分冊版】

黒沢明世/夏川ゆきの

モヤモヤ

ネタバレ
2021年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不意打ちで見たくないものを見てしまいそこに記念日の展開がぶつかって当たり前だと思っていた幸せが崩れていく夫婦のお話。
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突然身に起こった事であり疑惑の段階だから余計に困惑しかないですよね。
嫌悪感はあっても積み重ねた愛情が急に消える事はなく、一般の個人が探れる範囲の情報では真実が分からず、直接追求する事で自ら関係を壊してしまうかもしれない恐怖で悶々と全てを疑うスパイラルに陥る。
こんな状況になったら誰しも少しずつ狂っていく可能性もあるのもかもしれない。
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個人的にはもしリアルの世界でLINEのトーク画面表示でバレるような相手は頭悪過ぎて無理。
やるならちゃんと隠せよと、そしてそんなアホな相手を選んだ自分にも怒りがくる。
記念日もそこまで拘らないタイプなので主人公に対して共感はそこまでできない。
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メタ的に見ればしたのかしてないのか、もっと驚愕の展開が待ち受けているのか、真相がどうであれ、夫婦の関係性が主軸の時点でよっぽど上手く描かれていないと結末は多分スッキリしないんだろうなと予想している。
と同時に、ちょくちょく違和感のある演出をそれとなく入れてくるので事実は違うと推測しているけども、話がどちらに転んでもいい塩梅で進んでいる。
読み進めるとやはり理由がある感じがする。
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