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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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  • 【単話版】99回断罪されたループ令嬢ですが今世は「超絶愛されモード」ですって!? ~真の力に目覚めて始まる100回目の人生~

    甲斐ろはる/裕時悠示/ひだかなみ

    設定が雑
    ネタバレ
    2024年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 5話まで読んでみてとりあえず大筋が分かったので、全てが軽いなぁという感想。

    99回断罪の流れは、
    ①逃げようが何しようが死刑にされる。
    ②必ず王子から死刑宣告を受ける。
    ③ループで戻る日時は毎回一緒ではない。
    ④しかし断罪される日は毎回同じ。
    ⑤状況によってころされ方は違う。
    が主人公の台詞と描写から確定してる。

    疑問なのは、自〇を試したかどうか。
    99回もループしてれば死刑を受ける前に自分で命を断ってもおかしくないんだが、主人公は「あたしらしく」が信条っぽいのでそれは選んでないのか?

    それと、巻き戻る日はいつも100回目の時のように拘束される直前、または直近でしか戻ることができないのか。

    聖女が現れて一年だから、現れる少し前にでも戻ることができるなら王国の人間も強制洗脳されてない訳だし、いくらでもお金を使って暗殺することが出来ると思うんだが、そこら辺はどうなんだろう。

    一応見開きで断罪ループの流れは見せてくれてるけど、亡命や脱獄の描写が軽いから詳細がほとんど分からないし、感情移入できない。

    主人公は狂っててもおかしくないのに普通に呆れかえってる感じなだけで、コメディしたいのか何なのかよく分からない。
    悲惨な運命でも変わらず強い心を持った主人公、ということなのかもしれないけど説得力に欠ける。

    ギャグっぽいこと言ったり「お控えなすってぇ」なポーズしてたり、クソダサなところはループでおかしくなってしまったのかと思えば、王子の思い出を見る限りでは元々お転婆な様子。
    まぁ繕っても意味ないから開き直ってるんだろうけど、個人的には面白くはないし主人公ダサいとしか…。

    で、100回目で急に心の声が聞こえてめっちゃ愛されてる!みたいな感じになったけど、99回もころされてたら照れたりするどころか気持ち悪さしかないと思うんだよなぁ。

    でもこのお話的にはコメディと主人公のキャラとして受け入れないとって感じなのかな。

    当たり前だけど、いくら本心が違うとはいえ直接断罪してきたのはいつも王子なんだから、許さず関わらずに過ごしてほしいと思う。
    できれば貶めた周りの人間全員に報復してほしいが、それは無理だろうし。

    あとは、人形を身代わりに←この都合のいい装置に困惑。
    読心能力にお助けキャラも生えてきて、99回どんなに足掻いても〇されてきたのに、簡単に結末を変えれてあっけない回避で残念。
  • 拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ

    由姫ゆきこ/八色鈴

    不器用な恋というにはあまりにも…
    ネタバレ
    2024年1月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ プッシュ作品ということで、なんとなく4巻まで読了。
    ここまで読んでみて、登場人物皆ペラペラにしか思えなかった。

    まずオスカーの心の内が全く理解できない。
    王女で尊い存在な上に恋に落ちてしまったからと、自分が無理矢理政略結婚させた罪悪感と独占欲がこじれて、素直に愛することが出来なかった。
    こう文章として読むには良いけど、やってることがまぁまぁキチク。

    リデルももうちょっと積極に想いを伝えれば…と思う部分はあるけど、これだけ人の話を聞かず拒否感ばっかり示されたら、萎縮するのは仕方ないのかなと。
    何故かはずれ姫と呼ばれていた経緯から負い目があったのだろうし。

    で、このまますれ違ったまま色々な誤解がありながらも気持ちが通じ合っていくのかと思いきや…
    身勝手な嫉妬から最悪な形で初めてを奪うという。

    嫉妬からの枕を交わす展開は、リデルも無理矢理にやられたとはいえ好きだからこそ辛いと嬉しい気持ちの狭間にいて、その後少しでも想いを吐露してくれていたら良い方向に進むキッカケになっていたはずなのに…

    結局オスカーのただの自分よがりの乱暴になっただけ。

    子供が出来ても特に距離が縮まることはなく、悲惨な結末を迎えてしまうことに…。
    これじゃあもう2人のハッピーエンドは有り得ないよね。

    で、第2の人生が始まったのに、前世を思い出してからはあれよあれよとまたオスカーの側に。

    いや、子供を見守りたいのは分かるんだけど、それにしても流され過ぎだろ。
    折角幸せな今世を送ってた訳で、同じ魂だとしてもジュリエットの人生は置いてけぼりに、変わらず心は囚われたまま。

    なのに従兄弟が今までと態度が違うことにショックを受けて、低い身分だからどうこうと勝手に納得したのは流石に意味が分からなかった。

    それでいて愛人だと思ってた女が魂が見えるわ、義妹だったと打ち明けるわ、オスカーの気持ちを勝手に伝えるわ、
    マジで都合よすぎ!!!

    お互いかどちらかが、自ら動き寄り添おうとする過程で、捻れが解けていって通じ合っていく。ならまだマシだった。

    でもこれ、しんでからしか後悔できないクソ夫と、パワハラDV夫をしんでからも愛する馬鹿な妻、でしかない。

    オスカーの「愛していた」に、この言葉が聞きたかったと涙するリデルは、本当に呆れた。

    この話は不器用な恋ではなく、愛を盾に自分の気持ちしか考えていない盲目な2人の話です
  • 【単話】拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます

    紬いろと/久川航璃/あいるむ

    あれ?思ったより面白くない...
    2023年11月17日
    広告で見たことがあって1巻無料だったので試し読みから5巻まで購入。
    1巻は多少強引さもありながら展開が早く面白かったので、期待しながら続きを買ったけど...思ってた面白さじゃなかった。

    1巻時点で16歳で嫁入り、時は流れ8年後という訳で現在24歳。
    2巻でちょっと気になったのが、高等学院を卒業後すぐに嫁いでるらしいので16歳で卒業していて、学生時代の事件から尾ひれがついて今は毒婦と噂されている。
    ここら辺の流れがなんか雑だなと思ったけどまぁ展開上仕方ないのかなと思いスルー。

    で旦那が帰ってきて、賭けが始まる。
    これもTL展開に持っていこうとするには仕方ないのかなと思ったけど...8年間放置されてるから離婚事由に十分当たると思うんだよ。
    旦那の父親にも一筆書いてもらってる訳で。
    なのに、主人公、何故簡単に賭けを受け入れた?

    ある程度の覚悟をして嫁いだのは分かるが、もし子供が出来たらを真剣に考える素振りが全くなく、とりあえず自由になりたいというフワフワな理由で受け入れたのが残念すぎる。
    つか夫であってもちゃんと先に念書書いてもらおーぜ。


    3巻の旦那の独白は...一定数から反感買うだろうな。
    「馬鹿にしたかっただけ」「今まで~~女」の部分がちょっとなぁ。
    個人的にはそこまで嫌悪感ないけど違和感が。

    何故なのか考えてみると、こういう高圧的で冷酷な男キャラが実は...!ってのは政略結婚や契約結婚モノでも定番の流れなんだけど、
    この旦那の場合は事前の調査の精度がペラペラな上に、生い立ちや経験から他の人間に対して心を開かないとかでもなく、ただマヌケで毒吐きなだけにしか見えないのがアカン。

    普通コトが終わった後の男側の独白パートは甘さがあって「キター!!」ってなる部分なんだよ。

    あと「利用するだけして」って言ってるけど、それお前のことだろ?と。
    階級上がるからと結婚して顔合わせすらせず戦場へ行って8年間放置してたのはお前だぞ?

    まぁここまではまだいいとして(よくはないが)、初夜の申し訳なさがありながらも疑惑があるからと様子見して段々主人公の良さを知って溺愛に。
    というテンプレ通りの流れを一応してるのに、面白さもスッキリもないのはダメ。


    主人公も有能ムーブしてるが8年間横領に気付かず、自分の悪い噂は放置、初夜で初心っぽいと言われた時にスルー、結局旦那にいいようにされてる。
    面白いの1巻だけだった
  • 【ラブフリック】挿入NG~アラサー白石さんはセックスを拗らせている~

    PIKOPIKO

    主人公の性格が
    2023年8月2日
    無理でした。
    最初からイライラしたけど展開は気になるからとりあえず無料3巻まで読んでみました、が続きの購入はなし。

    拗らせるにしてもそこまでのものは求めてないというか...。
    絵自体は綺麗なのにストーリーは癖が強くて、これがせめて絵も癖強ならそういう作風として受け止められたかも。

    何より勘違い女が過ぎる。
    高飛車で自信満々で人を下に見てる癖に、被害者ぶるのがキツイ。
    トラウマはまぁ理解できたとして、でも自分からそういう行為に持ち込みながら、ずっと試し行動をしてるのが痛い。

    仮に相手が本気で主人公のことを好きだったとしても、これだけ何回も煽られたらヤられても仕方ないわ。
    だって相手は主人公の意見に1つも賛同してない上、怖い思いギリギリの所で止まって思い込み暴走をやめさせようとしてるのに、煽ってくる訳だから。

    正直途中で止めずに最後までいけよと思うけど、まぁ主人公は泣くだろうし無理矢理みたいなのは読者的にも微妙な気持ちになるし、男の方も好きな女のそんな姿見たくないだろうし。

    感情の機微というか大事なところが描かれてないから、本当に相手は主人公が好きなのか、主人公は何故そこまで相手が好きなのか、が分からない。
    ただ自分の都合を押し通してるだけにしか見えない。

    男向けエロ漫画の、勘違い男が女の子をおそって自分の駄目な所は相手のせいにして無理矢理ヤって、女の子は快楽に溺れる、みたいな寒さを感じた。

    そんなことして気持ちが着いていくハズがない。
    相手や相手の言動次第で萎えるなんて男でも女でもいくらでもある。
    (フィクションとして好きな人も居るからそれを責めてる訳ではない)

    ただただ、独りよがりな性格が共感を持てない。
    やるならもっと突き抜けた性格にしてくれないと、変に現実味(挿れるのが怖いと思ってしまう気持ち)があるせいで楽しく読めない。

    男の方はまだ興味を惹くキャラだからこそ少し展開が気になったけど、この2人はTLとしては相性良くないんじゃないかと思う。

    好き嫌いが分かれるのも納得のお話でした。
    漫画としては読めるからオマケで星2に。
  • もね先生のなすがまま~天才BL作家のいろんなお世話します~ 分冊版

    桐島りら

    悪くないんだけど
    2023年2月2日
    TLより少女漫画寄りに丁寧に描いてるので設定がどうしても気になった。

    常識とかすっ飛ばして手軽にちょいエロを楽しむ感じの勢いがあれば強引な展開でもそういうものとしてわりきって読めるのに…。

    先ず、今までの家政婦の中にもそういう事を頼んでたなら苦情きてるはず。
    タチ悪い作家とかも現実には居るだろうから現代なら情報は共有されてると思うんだが、まぁそこは漫画だから置いとく。

    担当編集である兄が、大事にしてるであろう妹を、切羽詰まってるとはいえ男の作家の身の回りの世話を任せないだろ。
    家政婦の仕事をした経験があるならともかく。

    先生の方も女性読者が多いから女性向けのポーズや表情を参考にしたいのかもしれないけど、BL作家が仕事の為にいきなりそんな事を普通の女の子に頼むなんて、漫画としても度が過ぎてるような。

    仕事に真摯ってよりただ単に気ままで横暴で歪んだ性格なだけ。
    ちゃんと交渉して高い金払って契約結べ。
    もし素人が良いからそういう契約すると素直な反応が見れない、とか思ってるならセクハラで犯罪と変わらん。

    女の子は雰囲気可愛いらしいし好感度は低くないけど、話の持っていき方のせいで頭弱いのかなと思ってしまう残念感がある。

    題材を変えたら普通にドキドキできそうな描写を描けると思う。
    どうせなら男キャラの方をもっと癖のあるキャラにしてたら面白かったのに。
    方向性が合ってないせいで没入感が減って微妙に感じた。
  • 清楚系悪役令嬢は断罪されてもただでは起きない 元婚約者の兄に溺愛されてます 【短編】

    桂衣/水嶋凜

    迂闊
    ネタバレ
    2023年2月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公が憧れの悪役令嬢の流れに乗っかったのは分かるけど、捨て台詞が悪役令嬢ままなのは、自分で語った「ステレオタイプの悪役令嬢じゃない」って主張と相反してて、しょーもなってなった。

    自分が悪いとされた状況での婚約破棄なのに、その後の家門の事を考えてなかったのはアホ過ぎて。
    捨て台詞の時に、王家と我が家との取り決めた婚約どうこう言ってた癖に、何故父から責任問題を出されるまで気付かないのか。

    憧れの悪役令嬢みたいに教養も身につけて完璧な令嬢としてやってたと言う割に、第一王子の説明が王妃教育を受けた完璧令嬢には思えない。
    話の流れが浅はか。

    作中絵はアッサリしてて読みにくさはなかったけど、表紙よりも美貌を描けていなくて魅力があまり感じられなかった。
    第一王子も個性がなく残念。
  • 夜ノ井月彦の幸せな地獄【マイクロ】

    桜田雛

    主人公のキャラが
    ネタバレ
    2023年2月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好き嫌い分かれるタイプ。
    個人的にはウザいとしか思わなかった。
    夢見がちで酒癖悪くてみかん好き。
    どういうキャラ?

    仲が良い相手の前だけ酒癖が悪いのはまだいいとして、お見合い相手でしかも「もう二度と現れんな」と言われた男に、傷心だからと八つ当たりしに絡みに行くのは、控えめに言ってもあたおか。

    男の方も現時点では魅力を感じない。
    表紙の唇がぷっくりしてる感じと目つきが、なんかあんまり好きじゃないと初見で思ってた。
    でも内容が面白いならと思って読み進めたけどイマイチ。

    バカは嫌いらしいが、仕事はできて損得勘定が働く感じなのに、力を持った祖父の薦めのお見合い相手に感情をあらわにするのはバカ。
    他人を使ってしかのし上がれないのをよしとはしない性格だとしても、自ら角を立てて敵を作る必要はないだろう。

    まぁ一目見て自分とは絶対合わない人間に取り繕うだけ無駄なのは理解する。

    無料分しか読んでないけど嫌いなタイプの主人公だったので途中でギブアップ。
  • わたしの苦手な彼 分冊版

    ダダ/イアム

    掴みが残念過ぎる
    2023年2月2日
    無料1話のみの感想。
    タイトルと導入で男キャラに興味を抱かせる作りになってるかと思ったら、ただ主人公の無能さを見せられただけだった。

    仕事はできるが人間味がない、自分(主人公)には全く関心がないと思っていた正論嫌味男が告白してくるなんて!
    っていう驚きとこれからどうなるかを期待させなきゃいけないのに、ヒーローの嫌味っぽさよりも主人公の仕事が出来ない様をリアル寄りに描いているので恋愛のスイッチが入らない。

    女性向けの漫画(特に恋愛系)は、男キャラが顔が良いと読者も甘くなっちゃいがちなので、女キャラの方の好感度を気をつけなくちゃいけないのに、これじゃ応援する気になれない。

    仕事に対しての信念や意義を見いだせず頑張ってるつもりだけど上手くやれない集中できないミスが多い、こういうのは現実では普通にありふれた事。

    引き継ぎをちゃんとしてくれなかったせいで覚えきれてない業務に、加えて担当外の仕事も放り投げられ、上司は威圧的でパワハラ傾向がある、泣きたい訳じゃないのに強く怒られると勝手に涙が出てきてまた白い目で見られ、負のループ。

    似たような経験があるから実際にその身になると環境がウザ過ぎて何の為にやってるのか自分でも理解できなくなる。
    それこそ正論だけ言うぐらいなら助けてくれた方が早いじゃんともなる。

    だから気持ちは分かるんだけど…ただただ、見たいのはこれじゃない。

    まぁでも主人公はしっかり指摘された事を聞く耳はあるみたいなので、そこら辺は少しだけプラスポイント。
    私ならそんな事分かってるわ!正論並べただけで簡単に出来たら苦労しないんだよ!って内心逆ギレしてる。

    とにかく、表紙とタイトルはポップで癖のありそうな男との恋愛ストーリーが始まる雰囲気なのに、内容が合ってないように感じた。
    テーマとのバランスが悪いのが勿体なく思う。

    主人公に共感できて素直に説教を受け取れるタイプの人なら楽しく読めるかもしれない。
  • 死がふたりを分かつとも 単行本版

    天色ちゆ

    ミステリファンタジーヒューマンドラマ
    2023年2月2日
    試し読み1巻が良かったので最新巻まで購入。
    記憶がキーになって正と負の対立構造が少しずつ明かされていく生と死の物語。

    表紙のデジタルのアニメっぽい絵はそんなに好きじゃないけど、読んでみると途中の大事なシーンにカラーが入っていたりして色使いや表情の可愛らしさ儚さと強さが表現できていて良いです。

    必ずしも善と悪ではなく、認めること赦すこと理解すること、大切な人の為に自分自身をも大切にすること、ファンタジー要素が強いですが闇間に光が差すような作品になっていると思います。
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  • 【単話】女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け

    練間エリ/石田リンネ/ごもさわ

    謎解きサスペンス?
    2023年2月2日
    タイトルに惹かれ試し読み後、現在6巻まで購入。
    タイトル通り、自分が○された謎を追っていく話。
    多少のギャフンもあり。

    謎解きとしては今の所少しずつ状況を整理している段階で、理由も犯人も検討もついていない感じ。
    それよりは王としての在り方に焦点を置いてる。

    絵はめちゃくちゃ上手いって訳じゃないけどスッキリしていて読みやすく迫力もそれなりに感じられる。

    ただ言葉選びが少し違和感を覚える時があり、簡単に説明できる場面でも小難しく聞こえてしまう文章になっているのが気になる。

    あとは弟に王の才覚を説いてるけど、以前はオフィーリア自身もでしゃばらないよう控え目に徹していて王の威厳がなかったのは事実なのに、実はちゃんと考えてましたよ感出されても説得力が欠けるかなと思った。

    まぁ正しく氏を経験して人が変わったからこそ、今まで表面ではただ人任せで思慮が浅いように見えていた王の資質が解き放たれたのかもしれない。

    夫も途中からキャラが濃くなって面白くなりそうな雰囲気。

    とりあえず10日間は短すぎて何も出来ないと思うんだが何故10日なのか。
    あまり意味はないかもしれないが、そこだけ現実に戻されてしまうのでもう少し猶予が欲しかった。

    単話売りなので展開がダラけてきたら切りやすいのが有り難い。
    長くダラダラ話を伸ばさずにサクッと進んでくれるなら引き続き購入します。
    いいね
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  • ダメンズ婚~この結婚は、アウトですか?~

    藤東馬

    現実だと無理かな
    ネタバレ
    2023年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻は導入としては面白かった。

    でももう付き合って1年経ってるからお互いを知っていく甘さみたいなのがなくてちょっと残念。
    とりあえず結婚が目標だから初々しい関係より生活能力がない事や価値観の違いが分かるぐらいの関係性を掘り下げてるんだろうけど、個人的な好みの展開ではなかった。

    仕事は完璧なのにプライベートではダメンズで、でもそれは自分だけが知ってるっていう優越感みたいなものを読んでる側も感じられるのは良いと思う。
    甘えてくるのも愛情を伝えてくれるのも何より顔が良いってのも萌えポイント。

    でも漫画だから可愛いと思えるだけで、現実では生活能力ないのはキツイ。
    勿論ちゃんと仕事してて人望もあって期待される人材で主人公からしても尊敬できる人間だから、ガチのダメンズとしてはレベルは低いけど、将来を見据えてるなら尚更最低限家の事も管理できてないと苦労するのが目に見えてる。
    つか普通にぐちゃぐちゃな家嫌だし。

    記念日にしてもめっちゃ拘ってるって訳でもなく、いつもと少し違う事をして特別な日を楽しく過ごしたいって程度の気持ちで、それすら疎かにされるとこれからも色々な事をなぁなぁで済まされる気がして不満が溜まっていく。

    それに仕事相手にはニコニコで自分と話す時はだいたい眠たそうにされてたらイラつくよ。
    相手はちゃんと心では想ってくれてるし言葉でも伝えてくれてるけど、行動が伴ってないと信用できないの分かる。
    結婚を焦る気持ちも分からんでもないしなぁ。
    ここら辺は共感できる人は多いんじゃないだろうか。

    主人公もお世話焼きな性格でつい小言が増えるタイプみたいだからそれはそれで鬱陶しくなってしまう。
    まぁ結局は合う合わないだから、汚部屋でも気にならないダラけるのが好きな人なら相性良いのかも。

    とにかく、もう少し面白くできそうなのになんか勿体ないなぁドタバタ感あるなぁという感想でこれ以上の購入は多分なしです。
  • 輩(ヤカラ)と鈍感

    南志都

    内容とタイトルが釣り合ってない
    ネタバレ
    2022年12月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえず無料分のみ。
    1巻は強引なのが好きな人なら面白く読めると思う。

    突然家を失って頼れる人が誰も居ない中で条件付きで住む場所を提供され、混乱と恐らく自己主張が苦手な性質も相まって受け入れてしまったんだろうけど、幼なじみの言葉もありちゃんと自分で考えようとした、ここまでは理解できる。

    ただ個人的には共感できない。
    境遇に同情もできるし、いきなり好意をぶつけられて一度受け入れたとはいえ一方的に手を出される状況に戸惑いもあるだろうし…
    でも主体性が見えないせいで、自分で考える力のない可哀想な子が酷い目にあってるというような描き方になってる、と自分の感性ではそう読んでしまった。

    というか先生も漫画だから許されるだけで本気で嫌がってる相手を感情のままに力づくで抱いてしまうのはアウト。
    しかも好きな女の子に対してやることじゃない。
    それは暴力と変わらない。
    DVモラハラ男が言葉と力で縛ってるのと一緒。

    先生が泣いたシーンは胸が痛む気持ちにさせられたので演出としては上手いと思うけど、女の子の方が悪いみたいな印象を植え付けられる。
    贔屓目に見ても無理矢理襲う方が悪いからな。

    幼なじみは当て馬なのでどうでもいい。
    突然過ぎるし偉そうでお前こそ何様やねんという感想だけ。

    ともかくタイトルの軽い雰囲気と描かれてる感情の重さ激しさがアンバランス。
    タチの悪い人間と言う意味で輩を使ってるならピンとこない。
    同類の意味の輩なら分からなくもない。
    歪んだ感情のキャラ達が惹かれ合う物語としてなら納得。

    絵は汚らしく見える部分はある。
    でも別に全部のTLがキレイにキラキラ描かれる必要はないのでこれはこれで個性として良いと思う。

    展開や内容はゴミと言うほど悪くないし魅せる力はある。
    それでも良い気分で読めるものではなかった。
    いいね
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  • 先輩は、イジワルにつき。

    タムラ圭/miNato

    これは駄目だ
    ネタバレ
    2022年12月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読み分だけですが…主人公がキモくて無理だった。

    失礼な言い方だけどただの無自覚の自己中のメンヘラ。
    何としてでも好きな男を奪う悪女として振り切ってくれてたら面白かったかもしれないけど、そうじゃなく少女漫画のラブストーリーとして描いてるならこのキャラは相性が悪過ぎる。

    相手の男が思わせぶりな態度を取ってる訳でもなく元々の知り合いだったから良い思い出があって忘れられないとかでもなく、たまたま学校でちょっと助けて貰っただけで簡単に好きになって、彼女が居るのを知ってても追っかけ回して何度も自分の気持ちをぶつける。

    相手は彼女居ると伝えた上で見事にウザいとまで言って完全拒否。
    にも関わらず好きだからで押し通そうとするのを誰が応援出来るの?

    んで好きな男の友達に忠告されても、本気で人を好きになったことがないからそんなことが言える、と逆ギレ。
    は???

    それでその友達が興味を持ったのかちょっかい出していって、気付いたら好きになってたパターン(表紙とタイトルから推察するに)とかクソ過ぎるんだが。

    好きというポジティブな気持ちも、相手の気持ちを無視して押し付けちゃ負担で迷惑。
    ストーカー予備軍と呼ばれても仕方ない言動。

    ちょっかい出してきた友達も頭おかしいけど、他の友達も主人公の立ち回りを囃し立てる雰囲気で、先輩を心配してる素振りがないのがモヤっと感が凄い。

    試し読み分だけでガッツリ感想が出てくるぐらいには漫画としては読めたので星☆2つ。
    個人的な不快さで言えば星☆1つにしたいぐらい…。
    読みにくさや内容が頭に入ってこないなどはなかったのでそこだけは評価。
    でもウザさが何ものにも勝ってしまったのでオススメはしないです。
  • 王妃様は離婚したい 分冊版

    亜和美央斗/明夜明琉/漣ミサ

    すれ違い系
    2022年12月2日
    ギャフン系かと期待したのにイライラするだけだった。
    表紙で察しはついてたけど、両片思いのすれ違いは正直あんまり好きじゃない。

    まず王がヘタレで優柔不断で口下手でその癖感情的とか良いところが一つもない。
    後に理由が判明するかもだけど6年間一度も王妃の部屋に訪れてないのはアウト。
    もし、ただ踏み込む勇気がなかったとかならしょーもない。

    その状態でひなと一夜を過ごしたなら言い逃れできるはずがないだろ。
    何もなかったとして何故そんな迂闊なことを?
    それを棚に上げて王妃とギイトの関係を疑って責めるのはお門違い。

    王妃も、王に対して愛情なのか何か分からない情があるのは仕方ないとして、そこまで酷い扱いされたなら顔色窺わずにちゃんとぶつかれよ。
    鈍感なのも面倒くさい。

    過去の緊急時に知識を披露したことで、王の立場がない行動をしていたと気付く頭があったなら、ギイトとの仲を疑われる行動をしてることにも気付け。
    そして何より一回ぐらい自分の素直な気持ちを伝えよう。
    その上で、ギイトは忠誠を誓ってくれた相手であって愛情はないとお互いの潔白を示さないと。

    直近で王妃が舞踏会か何かに2回も遅れるという失態は言い訳無用。
    というかその設定無理があると思う。
    王妃という立場で権威を見せなくちゃいけない行事に出席するのに秘書官やお共が誰も付いてないのおかしいだろ。
    家臣も予定があるのぐらい分かってるはずなのに揃いも揃って無能か。

    面倒事押し付けられて頑張ってるのに勘違いされちゃうタイプとして描いてるのか知らないけど、空回り見てるとしんどい。
    王の劣等感もしんどい。

    現実でもこういうすれ違いが有り得たとしても、一途にお互いがお互いのこと思ってるなら何で腹割って話すという普通のことが出来ないのか。
    それぞれの立場があるから簡単に解決できないのは理解できるが…やっぱ王のせいだな。

    復縁してもろくなことないからキッパリ別れた方がいい。
    王妃も反省して、そしてギャフンをやってくれ。
    実は勘違いでしたパターンで元サヤは正直面白くない。
  • 輝夜姫

    清水玲子

    期待してたより面白くなかった…
    ネタバレ
    2022年11月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 名作の一つとして以前から読みたくて、無料で試し読みできたので現在5巻途中まで読んでますが…。
    既に話がとっ散らかってる。
    かぐや姫の伝承から始まる民俗学サバイバルサスペンスの様相はどこへ?

    最初の方からこれどうやってやってんの?辻褄合わせなし?って思うことが多少あったけど、昔の漫画だし別に全てに説明付けしなきゃならない訳でもないからとスルーしてた。
    が、流れ自体が雑になってしまうと気にせずにいられたことも目につくようになってしまった。

    そしてこの作者の描くキャラクターは、自分には共感できないことが多い。
    あきらもまゆも好きじゃない。
    まゆの噛み付き癖みたいなギャグ風の描写もいらない。

    感情移入ができなくてもキャラとして何かしら面白いなと思えることが大事なのに、興味すら薄れてしまった。
    なんでこんなに皆ヒステリックなんだろうという感想しか出てこなくなった。

    クローンまではまだ良かったが、いつの間にかあるキャラは移植されてるわ、中国で成り代わってるわ、壊すことが目的になってるわ、でよく分からん。
    呪いを共有してる他のキャラは放ったらかしで、読んでる側も置いてけぼり感。

    もう少し読み進めれば色々繋がっていくのかも知れないけど…もういいかなぁ。
  • 顔に泥を塗る

    ヨシカズ

    共依存と自立、尊重と譲れないもの
    ネタバレ
    2022年11月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルと表紙に少し興味があり4巻まで読了。
    人間の嫌な部分を描いてる作品だと予想してたが好みのジャンルではない。

    まず自己肯定感の低いうじうじした女の子は面倒くさくてイライラする。
    この主人公の女の子は最初こそ丸め込まれてたが、要所要所で抵抗を見せ自分の好きな物や人生に目を向け、少しずつ共依存から離れようとしてたのでマシだった。

    でもやっぱクレンジングオイルを頭からかけられる時点でないわ。
    直接的な暴力じゃなかったとしても最大の侮辱行為。
    女の子本人もそこはずっと引っかかってたようで、現実に居る一人の女の子としてキャラと読者の共感の乖離が大きくないのは良かった。

    その後なんやかんやあって和解してたけど、彼氏が何故そこまでメイクを嫌がるのか、ただ清楚で居てほしいと思ってるだけなのか、しっかり話し合って確認するべきだった。

    好きにしていいと歩み寄ってくれようとしてたとはいえ根本がすぐ変わる訳ないのだから、弱さを見せてくれたことに安堵を覚えるだけじゃなく、踏み込まないと。
    生理的/本能的に無理ってパターンは絶対あって、相手の気持ちを聞いたところで自分が納得できる答えを返してくれる訳ではないけども。

    誰かの影響を受けたり、新しい自分になりたいと思うのは悪いことじゃない。
    彼氏にコントロールされてた部分もあるけど、元々好奇心旺盛なタイプっぽいのに自虐して自ら抑え込んでた部分もある。

    ぶつかることから逃げてきたツケが回って、ぶつかり方が分かってない節が。
    相手のレールに乗っかって楽に進もうとしてたこと、彼氏やイブのことを人間味ある人間として見てなかったことも自覚したのに。

    これまでは彼氏の好みや予定に合わせていた、今度は自分の好きな物を受け入れて嫌な顔をしないでほしい。
    お互いを認めることと、お互いの想いを押し付け合うことは、表裏一体なのかも。

    そして、2人の妥協点が重ならず衝突し別れを選ぶ。
    現実でもありふれたことだけど...スッキリしない。
    まぁ頭からぶっかけと慰謝料請求は最低な行為で、やっぱりそこら辺が心が離れる大きなきっかけの一つだったのだろう。

    それとは別に、主人公がオシャレ好きのイケメンと知り合って明らか影響を受けてるのに無自覚だったところはマイナス。
    その反省と、彼氏の過去の原因を描いていたのは評価。
    あとはイブと街中で偶然出くわし過ぎ、ご都合感な。
  • クズな君しか愛せない

    汐咲りな

    クズではないな
    2022年11月23日
    1巻無料だったのでタイトルと表紙に少しだけ惹かれて読んでみたけど、あんまり中身がなかった。
    どこかで見たようなシチュエーション、どこかで見たようなキャラ、どこかで見たような展開。
    中身と言うより印象に残るものが特になかった。

    彼女にイジワルしてその反応見て楽しんでるただの構って男だった。
    ヘイト溜まり過ぎないように調整してるのか、タイトルで釣って溺愛モノを描きたかっただけなのか、試し行動をするお子ちゃま程度のクズさでイマイチ。

    どちからというと、タイトルから推察して女の子がクズ男しか好きになれないタイプだと面白いなと思ってたので、嫌々言いながら憎めないとかの普通のダメンズ好きは残念。

    ぼーっと読んでたので骨格のおかしさ等に全然気付いてなかったが、確かに首太過ぎ。
    でも作者のこだわりがあるならそれはそれでOK。

    ちょっとイジワルな男の子の両思いモノが好きなら楽しく読めると思います。
  • 悪食令嬢と狂血公爵 ~その魔物、私が美味しくいただきます!~

    水辺チカ/星彼方/ペペロン

    1巻は良かったのに
    2022年11月5日
    2巻から、絵が雑になり簡易絵が増え、コメディっぽい流れが増え、無駄な描写ばかりで、正直面白さがガクっと落ちました。

    見せたいのは悪食といわれるぐらいの魔物の食し方と、汚名を持つ2人の恋愛模様のはずなのに、そのどちらともが丁寧に描かれていなくて、悪食と呼ばれるに至った背景やそれの意義すらも薄ーくなってしまっている。

    あと個人的に、何かに夢中過ぎて捲し立てて喋るキャラはそんなに好きじゃないので、魔物の生態などを詳しく設定していることには好感は持てるが、それを雑に紹介してることと、丁寧さがなくなったことでよりキャラとしての魅力が下がってしまった。

    公爵もどこ路線を目指してるのかよく分からない。
    彼も主人公とはまた違った変わり者なのだろうけど、キメるところはちゃんと描いてくれないと、なんでも照れさせてたら良いってもんじゃない。
    両片思い的な甘酸っぱさもほとんど簡易絵で流されてしまってる。

    1巻の終わりぐらいから兆候はあったが、2巻の最初から全くメリハリがなくなった。
    コメディならコメディでも全然良いけど、それが面白くなかったら意味がない。


    1巻でお互い偏見なく気になる存在になっているので出オチ感はあるけど、もっと面白さを持続できただろうにもったいない。
    今後何かしらの波乱や謎が仕込まれてる気はするけど、興味が失せてしまったので続きの購入は多分なしです。
  • 王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです! ~聖女に嵌められた貧乏令嬢、二度目は串刺し回避します!~ 分冊版

    おしばなお/岡達英茉/先崎真琴

    1話の壮絶さはどこへ?
    2022年11月5日
    こちらの分冊版は1巻毎に2話ずつ載っているので無料分を試し読み後、7巻まで購入。

    展開が早いのか、強引に違う方向に進んでいってるだけなのか、全く違う未来を歩んでるけど主要キャラとの関わりは強制力が働くという定番の要素ではあるが、ごめん読みたかったのはこれじゃない感。

    なんで1位取ることが最大の目標みたいになってるのかサッパリ分からない。
    というか必要以上にギディオンをライバル視してるのが、巻き戻り前の感情から来るものだとしてもいまいち説得力に欠ける。
    だってギディオンとの前の関係性はほぼ描かれてないから、嫌な奴だったということだけしか知らない。

    てか王子いつ出てくるの?
    魔術師という夢を諦める気はないことで学院物の展開にするのはまだ納得できるけど、にしても現段階で全く1話に繋がらず謎のちょい出しも殆どないから興味が保てない。

    流れが雑。
    日常を描きたいのか魔法戦を描きたいのかキャラの心情を描きたいのか、どこにも焦点が合わないまま時間経過とイベントが進んですぐ終わってる。
    なのでキャラに愛着も何も湧かない。


    次の話こそ核心に触れるかと期待しながら7巻まで買ってみたけど、4巻ぐらいでもう飽きが来ていた。
    個人的な好みの流れじゃないので、もうこれ以上の購入はいいかな。
  • シャンピニオンの魔女

    樋口橘

    不器用で切なくて強いお話
    2022年11月3日
    最初は、表紙からしてあんまり好きじゃない絵柄に、失礼だけどチープなファンタジーだろうなと思いながら試し読みしてみたんですが、読んでみて良かった。

    奇妙なキャラクターや造形、不思議な世界観に、感情の機微などの表現力が上手く、独特な個性が発揮されてるにも関わらず、思ってた以上に読みやすい。

    段々登場人物達の背景が分かるようになってくると、切なさをはらんだ運命でも前を向く姿勢に心を打たれるようになりました。
    悲しいお話でもあるけど暖かいお話でもある。

    世界観や設定はどこかで見たことありそうでなさそうな、ふわふわした空気感を保つのが難しそうで、それでいて作者の遊びを入れてる感じも面白くて、主人公の不器用さやちょっと辛口な仲間達にもイライラさせられることなく、出逢いひとつひとつが儚くてほっこりします。

    そこそこ好き嫌いが分かれる絵柄だとは思いますが、不思議なきのこの毒魔女とちょっと変わってるけど優しい仲間達の成長ファンタジーに興味があれば、1度読んでみてほしいです。
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  • 放課後、オンラインで恋をする

    須田かのん

    話は悪くないけど
    ネタバレ
    2022年10月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オンラインのゲーマー仲間設定と借金の違法な取り立て行為からのオフで会う展開が釣り合ってない。

    いつの時代だよっていう。
    公務員で20代半ば過ぎてるなら相談先いくらでもあるだろ。
    主人公が馬鹿とかじゃなく話の持って行き方がちょっと馬鹿過ぎる。

    絵は特に好みではないけど見やすいし、障害のある恋愛として読みづらさもなく、キャラも悪くなくて2人のこれからが気になる構成だった。

    なのに借金の強引さが足引っ張って無料1巻の続きを購入する気になれなかった。
    現実世界のイマドキ感と一昔前感がぶつかって、話に入り込む説得力がなくなってるのが勿体ないなぁと。

    そのせいで、教師と生徒っていう普通の成人と未成年では大した障害にはなり得ない少女漫画の定番要素でさえも、個人的にギミックになり下がってしまったように思えた。

    それさえなければもうちょい面白く読めたと思うのに残念。
  • ボクラノキセキ【イラスト特典付】

    久米田夏緒

    表紙では想像つかないファンタジー名作
    2022年10月4日
    今まで名前と表紙を薄ら認識していた程度で、あらすじすら知らなかったので表紙買い的に興味を持てずスルーしてました。
    他サイトで途中まで無料だったので暇つぶしに読んだところ、謎の連続に独自の世界観に惹き付けられ、こちらで最新巻まで購入。

    昨今のラノベ原作等からくる転生モノと同じ文脈で呼ばれるのは違和感。
    この作品は少女漫画で昔からよく扱われてきた題材にじっくり世界観を深掘りしていくストーリーなので、そちらに馴染みがある人の方が話に入り込みやすいかもしれない。
    お手軽テンプレの凝縮でサッと楽しめる作品とはまた違った良さがある。

    なるべくネタバレせずに少し紹介。
    ―――ある記憶を持つ少年が普通の高校生として日常をやり過ごしていたが、ある事件がキッカケで共通の敵と味方が現れ、心の奥に秘めていた世界の真相が少しずつ暴かれていく、そしてある記憶を持っているからこそ日常を保ちたい主人公と、目的が分からない黒幕や使命を持った登場人物の思惑が重なり、謎が謎を呼び核心に迫っていく。―――

    少女漫画でカテゴライズされてますが、甘ったるい恋愛ストーリーはほぼなく、力・戦争・宗教などのきな臭さを少しずつ散りばめていて、もう1つの世界と現在の日常のチグハグさが風呂敷を広げすぎない紙一重に共存する世界として描かれています。

    難点としては、登場人物がそこそこ多い、各キャラの役回りが複雑、描き分けがそこまで上手くない、展開の為に掻き回す動きをするキャラがたまに出てくる、画面があっさりしている。

    ファンタジーにミステリ要素もあって、登場人物の心情をどこまで信用していいのか、独自の宗教に絡む能力の仕組みにも法則性があり、断片的な記憶、主人公が世界の中心人物であるにも関わらず隠されていた世界の謎を、見てる側も一緒に解き明かしていく難し過ぎず読み応えのある作品になっています。

    モブだと思っていても油断ならないのも面白いポイント。
    誰が嘘をついてるのか、適度な話数で答えを用意してくれていて、ヘイトが溜まりすぎるキャラも居らず、謎が明かされても世界の全貌が見えない感じが良い。

    何より主人公が熱い心は持ってるのに同時に理性的で合理的、品格と器に説得力があって、弱さや甘えを失わないよう務める姿と復讐心が紐解かれていく姿に好感が持てる。

    少し高いけど興味があるなら是非1度、5巻ぐらいまで読んでみて下さい。
  • 【ラブチーク】婚約破棄された悪役令嬢、イケメン資産家に求婚されました。

    山吹しろと

    オススメランキング
    2022年10月4日
    に出てきたので評価高いようだし無料範囲読んだ後、試しに1巻購入。

    TLと知らなかったので強引な展開に少し困惑。
    TLは読むので嫌悪感は勿論ないですが、ちょっとHなとかじゃなくいきなりことを始める流れになったのは、分かっていて読むのとそうじゃないのでは没入感が違うなと思いました。

    絵は綺麗な感じですが顔に特徴がなく、画面があっさりしてるのにコマ割りや吹き出しの配置が気になって、情報を詰め込んでないのに少し読みにくい。
    キャラ自体は良さそうだが言動の微妙なアンバランスさを感じる。

    TLと承知の上で読んでたらすんなり入ったのかな。
    また気になったら購入考えます。
  • 売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される

    小椋あん/COMIC ROOM

    7巻まで購入
    ネタバレ
    2022年8月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻まで無料だったので試し読みし、父の仇からタイトルにどう繋がっていくか興味があり読み進めました。
    アンナの敵国の将軍の懐に入り込んでいく気概と、王子の非情で合理的な感じが良かったです。
    でもイタズラ好きな性格はガキ過ぎて好みじゃない。
    もっと面白く出来そうなのに演出が微妙だなという違和感は最初からあった。
    アンナが侍女に王子の愚痴を漏らした時、侍女が「王子はアンナを大切にしてる」的な女の勘を出してきて、初夜に向けて軽いノリで話を運ばせようとしたのは仇討ちが軽くなってちょっと萎えた。
    国境侵犯されて公爵が犠牲になったのに何だかなぁと。
    導入と展開のさせ方とタイトル、それぞれのバランスが悪いと思います。
  • 望まれぬ花嫁は一途に皇太子を愛す《フルカラー》(分冊版)

    紡木すあ/古池マヤ

    皇太子無能
    ネタバレ
    2022年6月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵とタイトルから試し読み、現在7話まで購入。

    絵柄の可愛さとフルカラーの淡い色使いが儚げな雰囲気があって良いのですが、ストーリーは救いがない。

    何よりも皇子が、国民を思い正義感の強い優れた統治者として才覚を発揮してるようで、実の所ガチ無能。
    皇妃とその親族の傀儡政治になることを危険視し、裏で色々手を打とうと努力をしてはいるようだが、結局いいように踊らされている。
    側近が皇太子の為と、勝手なことをしているのも気付かない。

    つか先ず、敵国のそれも不穏な噂しかない姫を形だけでも受け入れたのなら、監視の目を置くよね。
    外交にいらぬ問題を生じさせないよう護衛もつける。

    何も与えず何もさせないのはある意味正解だけど、一国の姫なおかつあれ程の美しさなら近付く輩が居てもおかしくないんだから、噂話を真に受けるだけじゃなくちゃんと直属の部下に目を光らせろよ。

    そして庭で何度も会ってるなら、質素で地味なドレスに高価な貴金属を何も付けていないことに気付かないのも、節穴。
    皇族で継承順位1位の最も高貴な立場の人間が審美眼も養われてないとかお笑い草。

    まぁそこら辺は設定上わざとなんだろうけど。
    それにしたって倫理観は普通の人に近く、非道なことには眉をひそめ民の生活に目を向け、貴族や諸外国との繋がりも大事にしてる割には、何も見えてない。

    それこそ初恋の少女を最後にしか助けてあげられない皇太子の業としてわざと描いてるのかもしれないが。

    あとは姫も、凄惨な日々を送ってきたことと生来の善人な心が最悪に噛み合ってるのがなんとも。
    健気さに防衛反応も働いて、欲を出しては駄目だと自分自身を大切にできず、皇太子妃としての立場も疎かにしてる。

    侍女のことを大事に思ってるならしっかり周りの意見も聞いて生活を改善しようと思わなきゃ。
    自虐思考は破滅しかないよ。

    原作のネタバレを見ちゃったので、これからもっと悲劇が姫の身に降りかかり、雑な手のひら返しの茶番劇に、何のスッキリもない鬱なハッピーエンドを覚悟して、気が向く限りは配信を待とうと思います。
  • 夜這いを決意した令嬢ですが間違えてライバル侯爵弟のベッドにもぐりこんでしまいました 【連載版】

    椎名明/茜たま

    無料2話のみ
    ネタバレ
    2022年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルと表紙でとりあえず無料分を読んでみようと軽く見始めましたが、主人公の女の子のキャラがあまり好きになれません。

    領地民想いで働きものの令嬢、でありながら没落一歩手前を回避すべく夜這い、という導入は良いと思いますが、貴族が宿屋を直接経営してるってどうなんでしょう。

    それに、本の虫なのか知らないけど、自分より高位の貴族しかも初対面の男性が抱えてる本を、眠ってる隙に借りようとするのは礼儀も何もない。
    それで少し過剰防衛されたからと、自分の行いは棚に上げたまま怒り心頭に無理矢理本を奪って立ち去る。

    ヒロインとヒーローが出会うシーンで最悪な出会いって定番のパターンがありますが、これだけ感情の起伏が激しくてよく日常生活を送れるなと思ってしまいます。

    ぶっちゃけライバル設定とか要らない。
    勝ち気で度胸があることと、無礼な振る舞いを一緒くたにしないでほしい。

    こうやって思う時点でこの世界観にのめり込めてないので、続きの購入はなしです。
  • 地味姫と黒猫の、円満な婚約破棄(コミック)

    おひたし熱郎/真弓りの/灰音アサナ

    ごめんマシュロうざい
    ネタバレ
    2022年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵はお世辞にも上手いとは言えないけど、描きたいことは伝わるし、パッと見で綺麗じゃないから期待値低めに読むとそこまで気にならない。
    ただ単行本を集めたいとは決して思わない。

    話の内容自体は、勘違いからの婚約破棄隠れ逆ハー。
    正直勘違い系はあんまり好きじゃない。
    よっぽどの謎や事情がない限り、相手や周りの話をちゃんと聞けば誤解は解けるものが多いので。

    とにかくツンデレ?のマシュロがかなりうざい。
    王子を主人公の妹とくっつける為にしろ、自分が好きな女の子の陰口を言ってるのは控えめに言ってもクソ。
    それで実は・・・みたいなパターン誰が喜ぶの?

    小学生男子みたいな低能さと言いたいところだけど、現実でこんな極端な奴はあんまり居ないし、王子の取り巻きの癖にやってる事が低能過ぎるから、こんな不適切な例えで申し訳ないぐらい。

    そして王子も妹も根はそこまで悪くないけど、王子の最初の方の無関心さと、妹の欲の強さが、積極的ではないとはいえ主人公を貶めることに繋がってるのがあまり気分のいいものではない。

    主人公は頑張り屋で控えめでしかし芯の強い令嬢、なんだけど割とチート。
    ちょっと思い込みが強いタイプ。
    個人的に嫌いではないが応援したり好きでもない。

    テンポは良いしごちゃごちゃした言い回しがないのでサッと読める。
  • 僕だけがいない街

    三部けい

    名作
    ネタバレ
    2022年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルの回収が素晴らしい。
    これに尽きる。

    こういう特殊な力を使って謎を追っていくサスペンスもの、好きです。

    犯人が意外、だとは思わなかったですが、主人公の「人」を憎みきれないお人好しさが犯人との関係性を物語っていて、殺人事件が起きてるのに不快さが少なく、そして奇妙さが良いスパイスになっています。

    とりあえず読んでみてほしい作品です。
  • のだめカンタービレ

    二ノ宮知子

    凄いよね。
    ネタバレ
    2022年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なんというか傑作だと思います。
    人も音楽も現実感が薄いのに、ハチャメチャで遠回りしながらもその道を突き詰めて、本物の天才の人生を垣間見てるかのような、本当に不思議な空気感のある作品です。

    最初は少し主人公や他キャラの奇行がウザい感じがあるんですが、ピアノを前にした時の雰囲気が変わる描写が上手くて、絵から音が聞こえるようだ!みたいなことは全く思わないけども、説得力という名の惹き付ける力が素晴らしいと思います。

    のだめが天才であっても紙一重で落ちこぼれの変人で、動機は不純なのに高みを目指してからの葛藤や、遂に音楽と向き合うってなってからの虚無。
    先輩の天才でありながらトラウマを抱え一番したかったことが出来なかったが克服し、地道にひたむきにそしてのだめに触発される姿。

    など天才同士の異次元レベルでの共感が、凡人でも音楽に造詣が深くなくても見ているものを巻き込んで楽しませてくれる、正にのだめが最後に辿り着いた音楽の道に繋がっていました。
    本当に音楽が好きなんだなぁと。

    一つのテーマに焦点を当て深く掘り下げながら、人そのものを描く、作者の個性が存分に味わえる作品です。
  • 虚構推理

    城平京/片瀬茶柴

    虚構という名の・・・
    ネタバレ
    2022年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ たまたま深夜にテレビを付けててたまたまアニメ1話を見て、それが良かったので1巻から購入。

    最初は萌え系かと思ったが、岩長のロリ姿にどこか奇妙さを纏った雰囲気と、絵柄の可愛さや綺麗さに妖しモノ×推理もどき、というアンバランスな作風が気に入った。

    人形のような見た目にまどろっこしく理屈っぽい喋り方というのが違和感もあったが、推理とタイトルに付くだけあって、ミステリのキャラは往々にしてこういう面倒くさい造形が多いのである程度飲み込めた。

    元が鋼人七瀬の小説が原作だったこともあり、序盤からややこしく奇怪な長編に入ったのが、この作品の虚構というテーマを理解する為にも必要な部分だったとは思うが、惹き付けきる前に初見はさよならの構成になってしまったのは少し勿体なくも思う。

    人ならぬ妖助け短編を重ねてからの虚構本番と六花との初対決の方がぐっと入りやすかったのではないかなと。

    その六花との対決に関しては正直一度読んだだけでは全然頭に入らないというか納得出来なかった。
    時を置いて2度目読んだけどやっぱり納得できないまま。

    虚構という名の詭弁、理屈を積み重ねているようで実のところあやふやで、信ぴょう性がそこまで高くない推論を強引に説得力があるように思わせる描写、これは漫画だからこそ言葉以外の余計な強調が見えるから拒否感が出るのだろうか。

    しかし推理ものやサスペンスものはそこそこ好きだが、トリックに関しては今まで納得いく推理や真相に出会ったことはない。
    想像や妄想は苦手なので、犯行の手口などは正直現実的にないと頭が遮断してしまうようだ。

    ともかく、匿名掲示板を使った多重推理・多重解決はまぁ無理だろ。
    10万人規模で接続され亡霊を信じる多勢で荒らしもほぼ居ない、と六花の力で都合よく運営されているのに、推理のみで数時間で風向きが逆転は有り得ない。
    新しい証拠となる情報がなければ不可能。

    それに亡き父や1人残った姉に非難が向かうようなやり口は気に食わない。
    批判を逸らす策を含ませてるから問題ないとしてるが、特定班を軽視し過ぎていないか。

    ただ最後の推理で、運営に潜んだ犯人に会心の一撃を与えたのは良かった。
    朝令暮改に見えた議会が急に現実味を帯びるような、運営という確かに感じられる存在・鋼人七瀬に繋がる怪しい存在、を浮かび上がらせ六花との直接対決を制す魅せ場を持ってきたのは面白い。
    いいね
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  • 極カノ~若頭の初恋は取扱注意~【マイクロ】

    しがの夷織

    表紙に惹かれて
    ネタバレ
    2022年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえず無料1巻読んでみました。
    最初っから話の運ばせ方と絵に若干違和感がありつつも、テンポ良く話が進みエロかっこよい感じが良かったので4巻まで購入。
    だけど主人公がブレ過ぎで残念。

    相手がヤクザだとすぐ気付き危険だと感じ避けようとするが、氏にたくなるぐらいの気持ちがあったからこそ脅迫されていることを打ち明けたのはまだ理解できる。

    まぁ顔と紳士的な態度に惑わされたのもあるだろうけど。
    それに人を信じることを拒否したくないようなバックボーンがある雰囲気。

    なんてことはなく、ただ酒でイン乱になるだけだった。
    いやそれはそれでいいけど、2話目でいきなり場面が変わり完璧秘書キャラを見せて、結局ストーカー元彼に強気で自分で対処できるんかい!となった。

    それもそれでいいとして、次は弱いところを見せたくないからと大人ぶって駆け引きのようなことをいきなりし始める。

    キャラ変し過ぎじゃない??
    のちに元彼とまた一悶着があってヤクザが助けてくれる展開がありそうだけど、今のところ知り合うキッカケとして元彼の話必要なかったよね。

    だって少しでも氏を考える程だったのに、一晩で豹変して、元彼のことは解決してヤクザに自分から近付きに行ってる始末。

    猫やら酒やらストーカーやら、一つ一つが展開を動かす為の舞台装置になってる。
    こういう描写を描きたいからその為に用意した、というギミック感。
    強さを見せたいんだろうけど持っていき方が雑。

    そのせいで没入感が減るのはもったいない。
    展開は悪くないのに繋げ方があまり上手くないなと思いました。
  • 親友王子と腰巾着~推しの王子に求婚されて困ってます~【単話版】

    真籠縁/流星ハニー

    絵がエロ可愛い
    ネタバレ
    2022年3月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 女バージョンのレノアが可愛いくて王子もカッコイイ。

    でもレノアの性格は個人的に微妙。
    忠誠心なのか何なのか分からないけど心酔してる感じが苦手。
    それが女になったら、ちょっとしたことで王子を好きになるのは元からそういう感情があったからじゃないのかと疑問。

    王子がレノアにドキドキするのはまだ分かる。
    自分を理解して付いてきてくれる人間がどちゃクソ可愛い女の子になったら、そら心奪われちゃうよね。
    まぁまだ納得できんこともないって程度だけど。

    でもすぐ強引に婚約話を進めるのはなんだかなぁ。
    しかも、そう時間が経ってないのに呪いを抑えるアイテムで元の姿に戻れるって、何だそら。

    ラブコメでテンポがいいからご都合展開もしょうがないんだけど、少しの間姿が女になってただけで心は元の男のレノアのまま、それが男に戻れるってなればいくら女として生きる覚悟を持ったとしても、普通は戻れることを喜ぶだろ。

    最初は可愛いと思ってた雰囲気も絵も、なんか気持ち悪くなっちゃった・・・。
    読み進めるほど評価が下がってしまう。
    すみませんが最後まで購入する気はないです。
  • 婚約破棄を持ちかけられて十数年、そこまで言うなら破棄しましょう! 連載版

    由村/まろ

    王子のキャラが
    ネタバレ
    2022年3月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 良い。
    アホ可愛い。

    令嬢の負けず嫌いだけど感情を大きく出さず努力家で王子に相応しくあり続けようとする姿も良い。
    結局手のひらで転がし転がされてたお似合いのカップル。

    ほぼ1話で出オチみたいな感じなので、続きの友人の話をしっかりやらなくても良いかなとは思うけど、7話でスッキリ終わらせたのは好印象。
    テンポよく進むのでモヤモヤもなく、キャラを愛せる造りになっていて、気持ち良く読めました。
    いいね
    0件
  • 踏んだり、蹴ったり、愛したり

    壱屋すみ

    なんか惜しい
    ネタバレ
    2022年3月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ イケメンで、女たらし、酒、煙草、売られた喧嘩にはあまり躊躇しない。
    クズな男として描かれてるが、ダメンズなのは女たらしと喧嘩っ早いことぐらいじゃないかな()
    無職にギャンブル好きなら1発アウトだけども。

    主人公のかほの気持ちがイマイチ分からない。
    酒の流れで致しちゃって、それが今までの気楽な関係性が崩れる、裏切られた気分になってしまった、ここら辺は理解できる。

    しかし本気で無理ならもう縁切りするハズなのに、着拒などの抵抗はさらっとコメディ風に書かれてるから本気で嫌がってるように見えない。
    まぁガチの描写にすると話の雰囲気も変わるし広げにくくなってしまうからこそ、言い合えたりノリが合ったりの2人の奇妙な関係性を描いているんだろう。

    でも結局は顔がどストライクだから拒否する気ないよね?って印象にしかならない。
    サバサバしてるようで実はドロドロの感情を表に見せたくないタイプなだけじゃないかな。
    最初に少しだけ自分も悪かったと反省してはみたものの、ずっとあきらや友達のせいにして、それだけ引きずるぐらいならやっぱ縁切ろうよと思ってしまう。

    そしてあきらはイケメンだけどお坊ちゃん風の髪型に長いピアスがちょっと残念。
    絵柄はスッキリしてるが絵に平面感がある。
    後はテンポ良さげな応酬はしてるが、小気味な掛け合いと言うほど面白い台詞がない。

    1巻途中まで試し読みしてレビューが良かったしクーポンがちょうど期限切れ前で購入してみたが、続きはあまり興味ないです。
  • 日々蝶々

    森下suu

    可愛いは正義
    2022年3月15日
    静寂とふとした時にキラキラな世界が飛び込んでくる空気感を楽しむ作品。

    主人公は超絶美少女でほとんど喋らず人とのコミュニケーションが上手く取れない若干障害があるかのようなフワフワしていて頑固な女の子。
    相手の男の子は男気があって優しいけど同じくコミュニケーションが上手くない特に女子が苦手で少しミーハーな無口な少年。

    モノローグさえも少なくいまいち何を考えてるのか感情移入しにくい作りに、ゆっくり進展していく様はイライラしてしまう人もいるかもしれません。
    でもそのじれったさピュアさが現実離れしてて逆に良い。

    ただでさえ皆振り向くほどの超絶美少女が恋を知って内面からくる可愛さも出てきたら好きになるのは当たり前。
    お互いあまり喋らないからこそ少しずつ少しずつ近付いていって同じ空気感を心地よく思える相手になるんだろうなと思う。

    勿論現実ではこんな感情を伝えるのが苦手な上にマイウェイな2人は無理だけど、絵本を読んでるような夢物語の可愛さがある。

    題材と絵がバッチリマッチしていて、少し儚げな柔らかい線が透明感と爽やかさをよく表現されていると思います。
    いいね
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  • カワイイなんて聞いてない!!

    春藤なかば

    もったいない
    2022年3月15日
    男の子は年下のイケメンで女性嫌悪のツンデレ、女の子はちょっと変わった所もあるけど面倒見のいいサッパリした性格で優しい。

    文字にすると王道で良さそうなのに・・・なんだかキャラがハマってないというか、そういうキャラ設定があって展開の為に動かしてるだけな感じ。

    リアルで有り得ないことでも漫画だから好き放題に色んなことが有り得えるんだけど、リアリティがない。
    何かがズレてる。
    「そうはならんやろ」(ワクワク)じゃなく(萎え)の方。

    でも性格悪い描写は上手いかも。
    まぁそれも嫌な気分が地味に残る系のウザさなのでスッキリしない。
    どうせなら突き抜けて性格破綻しててほしい。

    どこかで共感できる所がピタっとハマれば普通に面白くなりそうなのにもったいないなと思いました。
  • 薬屋のひとりごと

    日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス)/ねこクラゲ/七緒一綺/しのとうこ

    主人公の性格が微妙
    ネタバレ
    2022年3月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 達観していて好奇心旺盛でひねくれ者。
    見目表情ともに嫌な顔をしている。
    事件に巻き込まれ自らも突っ込みに行き、それ程難しくもない謎をやれやれ系で終わらせる。

    残念ながら見ていて気持ちのいい感情が生まれない。
    特別頭が良いと思わせる描写もなく、解決しても別にスカっとしないし、態度と口の悪さに若干イラっとくるしで、何故こんなに人気なんだろうと不思議に思う。
    感性の違いは理解してるので馬鹿にする意図はない。

    というか人攫いで後宮に下女として売られるって、よっぽど腐敗した体制じゃないと有り得ないんじゃないだろうか。
    お給料は保証されるし後宮に仕えるって一種のステータスのような気がしていたんだが、侍女じゃなくただの下働きの下女だからそんなものなのか。
    知らんけども。

    例えば無理矢理遊郭に売られ解決屋と薬屋としての手腕を発揮して春を売らず上級妓女にまでのし上がるとかの方が面白かったかも。

    ともかく自分が少しでも気に入らないと思えば人を舐め腐ったような思考言動をしてしまう、そうでいて逆らったらマズイ相手には形だけの礼儀を見せる事なかれ主義、が主人公のキャラとしては好きになれない。

    内容も設定も悪くないけどそこまで惹かれるものでもなかった。
    鉛やカカオのくだりは現実の歴史で元々広く知られていて、創作界隈でもそこそこ使われている。
    なので薬学に精通してる設定の割に、初心者向けの展開でお茶を濁された感がストーリーに嵌れなかった一因だろう。
    古代中国がモデルだとして史実をなぞる訳でもないなら工夫は欲しい。


    コミカライズが2作?出ているようでこちらは絵柄が可愛めで、1話の魅せ方に関してはこちらの方が上手く思えたので試し読みしましたが、お話に集中したい場合はもう1つの方が良いようです。
    どちらにしろ私は購入するには至りませんが。
  • 異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています

    村上ゆいち/ふじま美耶

    ノーマル異世界転移モノ
    2022年3月7日
    主人公は最初からチート。
    それも軽くイメージさえすれば属性も効果も関係なく何でも魔法にできる。

    一応技の組み合わせや戦略的なものを立てたりはするけど、結局構造まで理解する必要はなく、なんとな~くイメージしてるフリをしてあとは念じれば体の一部欠損ですら直せる。

    初めて異世界に来て1日で様々な能力が使える上に戦闘に参加するのも抵抗感があまりない模様。
    かといって強大な攻撃能力がない(本人がイメージしてない為か)ので誰かと協力してぬるい困難をぬるく打破する。
    ファンタジー用語もHPやMP属性にスキルなど特に難しい設定もなく、初心者にも安心のイージーモード。

    でもそのせいで起伏がなく、飛び抜けた強さみたいなのを誇示する訳でもなく、ギャグに振り切ったりする訳でもないので、面白みが薄い。
    まぁエロもないし挫折や修羅場のドロドロ感もないのでお手軽に楽しめる仕様にはなっていると思います。

    個人的にはこの作品だけの色や魅力が感じられなかったので無料分だけで充分だと思いました。
  • ぼくの地球を守って

    日渡早紀

    名作は名作なんだが・・・
    ネタバレ
    2022年3月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ハッキリ言ってどのキャラも好きになれません。
    イライラする。
    今まで何度も読もうとして無料範囲内で試し読みするも無理だと諦め、を繰り返し、遂に最後まで読みきりました。

    結論としては世界観や設定は面白いです。
    スペースオペラは割と好きだし、そこに輪廻転生や独自の宗教観を深く設定していて、壮大な夢を一緒に共有するような視点からの描き方も惹き込まれる要素です。
    当時としては少女漫画の括りを超え熱狂的に愛される作品ということも納得はできます。

    だけどキャラに感情移入が一切できない。
    拗らせ男女が過去も現在も周りをぐちゃぐちゃに巻き込んで壮大な和解と愛を繰り広げる昼ドラ味のヒューマンドラマ。

    正直クソガキ大嫌い+うじうじ系苦手なので初っ端からキツくて、中盤で前世のあれこれを知れてやっと面白い!と思っていたら…、知れば知る程主人公2人ともウザくて感情の波が高低差あり過ぎて共感もなにもなかった。

    結末にしても何でりんを選んだの??
    マジで謎。
    嫌がらせしかされてないやん。
    というか高校生が小学生を異性として好きになるのは控えめに言っても気持ち悪いごめん。

    前世では悲惨な生涯を送っていたんだろうけど、平和な国に移ってから愛を知っても自分を変えられず、ますます自暴自棄で本当は構ってほしいのに当たり散らす最低野郎、その上愛する女を最悪な形で手に入れた卑怯者。
    正に自業自得で自分の業が波紋を起こしていたのに。

    更にそれを引きずったまま現世ではクソガキの癇癪を超えた暴力傷害を起こしまくったのに、りん君が可哀想で許されるのはおかしいだろ。

    しかもりんが実は秋ではなく紫苑だとバレた時の反応や対処を楽しみにしていたのに、一瞬怒っただけでスグに冷静に、みたいな雰囲気に持っていったのは何なの?
    本物の秋が紫苑だと思われていた時は憎むように酷い誘導がされてたのにこの差はどういうこと??

    どうも作者のフィルターで可哀想な子として保護されているような、不自然な、本当は良い人回帰の仕方が中盤から最後まで行われていて、結末がどうなるかだけでなんとか読み終えたけど、初見の印象以上に嫌悪感だらけだった。

    勿論ありすも木蓮も紫苑りん程ではないといえ、自ら問題を大きくする非常識さが目に余って応援することはできませんでした。
    しかしとりあえずは名作と呼ばれる作品を読みきって良かったと思います。
  • 悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~ 【連載版】

    白梅ナズナ/まきぶろ/紫真依

    微妙な展開になってきた…
    2022年3月7日
    悪役令嬢モノだけど・・・新鮮!
    ネタバレ書いちゃうと勿体ないのであまり書きませんが、転生モノが飽和してる中だからこその発想の転換が、ありそうでなかったちょっとした驚きもあり、絵の奇妙な怖さもあり、是非一度読んでみてほしい作品です。

    キャラの優しさと絆そして狂ってしまった経過を描いたから活きる痛快さが半端ないです。
    現時点ではまだ全然ざまぁしてないのに笑

    原作は知らないですが、シンプルな設定の導入ながらキャラの造形や配置を変えて広がりを見せるストーリー力。
    そしてコミカライズならではの次を期待させる惹き付ける構成力に、美麗絵ではないが表情の嫌らしさが表現された作画。
    それらが合わさって、凝った世界観や超絶作画でなくても面白いと思わせる作りになっています。

    展開次第では上手く話を運ばせないと中だるみや最初の勢いが落ちそうな気がしないでもないですが、次回更新が楽しみです。


    追記)

    なんか最初の面白さがだんだん違う方向に行ってる…。

    ある意味縛りから解放されたことで自分(2人分)の人生を歩んでいく・世界が広がっていくのは良いんだけど、世界観広がりすぎて…コレジャナイ感。

    元々の乙女ゲーの流れがあるから、人間よりも巨悪な存在を討つのはまぁ分からんでもないけど、
    それにしてもリアリティどこに置いてきた?

    いや本物のレミリアが最強なのは分かるんだよ。
    エミが努力して努力して力を付けて、そこで高慢さを持つレミリアが冷静さと復讐心を併せ持って解放された訳だから、抜かりなく下準備をする姿は最高!のハズなのに…。

    大きい風呂敷を広げてるのに簡単に物事が進みすきで、困難が矮小化して世界観も狭まってる。
    最初の良さが薄れていってるんだよ。

    やっぱり出オチ感からのこれかぁ、という印象。
    まぁ本気のざまぁがまだだから楽しみはあるけど、この流れ的に多分1話を超えるのは難しいだろうな、というのが今の感想です。
  • 転生したら悪役令嬢だったので引きニートになります 連載版

    炬とうや/藤森フクロウ/八美☆わん

    転生モノでも微妙に新しい?
    ネタバレ
    2022年3月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 色々開発してるけどガチの引きこもり(ドデカい家の中でだけど)でこれだけ外へ出ずに話が進行していくのは珍しい。
    前世の記憶があっても深窓の令嬢らしくざまぁな思考にならないのは淑やかで良い。
    ゆるく楽しめます。

    しかし6巻ぐらいから展開が動き出し、風向きが変わってくるかも。
    作中内の原作のストーリーを知ってる為に実はずっと結末に怯えてしまっていたパターンはよく見るが、ここら辺の感情はいつも微妙に共感できない。
    まぁ深窓の令嬢であるからこそ己の立場や現状を理解していて、更に恋心を誰にも抱いたことがないから、1人でひっそり生きていく道を選ぼうとしてるのは理解できるんだけども。

    レビューのネタバレを見てしまったので今後の原作の流れを少し知ってしまった。
    ゆるく楽しんでたのに嫌な展開になるのはやめて欲しい気持ちはある。
    でも7巻時点では面白く読んでいたので続きが出たらまた読みたいと思います。
  • お願い、秘密で、して

    八緒ナヲ/白いゆき

    主人公の女の子の
    ネタバレ
    2022年3月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 気持ちがよく分からない。
    元彼が最低なのは前提として、でも確かに元彼が言うように本気で好きだったのかと疑問に思う。

    いくら幼なじみで吐き出せる場所がそこだけだったとはいえ幼なじみの男には甘えてスキンシップするのに、彼氏とのキスは拒否するのはどういうこと??

    しかも次の日にもう新しい彼氏が出来てるのは、どれだけぐちゃぐちゃな気持ちになってても、フリだとしても、普通思いとどまるよ。
    だって自分も最低だと思われるの嫌でしょ。
    同じことしてたら元彼のことを責めるにも立場が悪くなるだけだし、嫌な嘘をつかせてることに自己嫌悪が激しくなる。

    本当に辛いからこそ自暴自棄になるのはまぁ分かる。
    けどヤケクソ感があまり感じられず軽い気持ちでフリを頼んでるように思えてしまう。
    作中で良い子っぽい扱いなのに変なズレを感じてしまった。
    もう少し直情的なキャラなら馬鹿な考えでもそういうタイプなんだなと納得できるのにちょっと歪んで見えた。

    わざとそういう風に描いてるのかもしれないけど続きはあんまり読む気にならないです。
  • 無口な公爵令嬢と冷徹な皇帝~前世拾った子供が皇帝になっていました~ 連載版

    押川いい/ベキオ/藤未都也

    1巻無料から気になって
    2022年3月7日
    5巻まで購入したけど前置きが長い。
    過去のエピソード自体も良い話だったが、それはもう少し小出しにしてとりあえず現在の2人の関係を進めてほしかった。

    ある程度展開が予想できるからこそ先にじっくり前世の絆を描いてるんだろうけど、1巻で前フリしといて5巻時点でも主人公2人が再会しないのはイマイチ。

    面白そうという気持ちと先の展開への期待値だけで買ってしまったが焦らされ過ぎるのは好きではない。
    次巻以降気が向けばまた購入考えます。
  • スパデート

    聖千秋

    最後だけが本当に残念
    ネタバレ
    2021年12月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これまで緩く不思議な空気感を楽しんできましたが、終わり方が・・・。

    私はある程度面白く読んでた作品は最後が予想と違っても愛着があるのでガッカリすることはほぼないんですが、これは残念過ぎました。
    めっちゃ微妙な最終回。

    主人公はカッコつけって自覚したのに何故相手の前では頑なに必死さを出さないのか。
    止める言葉がないと言い訳して、結局真摯に行動をしなかった。
    夢に向って歩もうとする彼女を止めることは出来ないと思ったからなのか。
    みうもほわわんとしてる割に引きの姿勢は頑固。
    憧れみたいな存在と深く関係を持つ勇気がなかったのか。
    マジでお互い離れることを選んだ理由が分からない。

    そして似た者同士で匂わせはしてたけど、ハッキリくっつけなかったのも嫌。
    あやふやな終わり方が嫌な訳じゃない。
    心に彼女の影を抱きながら親密なのかよく分からない関係性になってるのがモヤモヤする。
    最後の最後にみうに2人を見つめさせて微笑ませるのは蛇足。

    どうやっても繋がらない縁は確かにあると思うけど、足掻いて自分で引き寄せる気がお互いになかっただけ。
    こんな不思議さはいらない。
  • この世の底で君を愛す【マイクロ】

    高宮智

    純文学のような
    ネタバレ
    2021年12月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトル通り捻じ曲がった愛の形。

    少しエロ描写はあるが少女漫画のラブストーリーだと思って軽く読み始めると残酷さにビックリさせられる。
    しかし絵柄の可愛い感じと線の細いキャラ達のお陰で、重たくなり過ぎず、同時に儚さや色気も描かれていて、凄くバランスの良い作品になっていると思う。

    主人公の女の子のキャラ造形が良い。
    人生を諦めたかのような乾いた明るさかと思えば、芯の強さ・人を思いやれる優しさ・無邪気さが備わっていて、これも重くなり過ぎずにアッサリとしていて深く感じさせられる要因になっている。

    化野さんも冷めているようで熱さが残っている人間性、途中まではどうしようもなかったけど幸せになってほしい、自分も幸せになりたいと思って行動してくれて良かった。

    最後はかなり急ぎ足だが、あやふやで危うさを持ったままのハッピーエンドという終わり方は、この作品に合っていると個人的には思った。
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  • 来世は他人がいい

    小西明日翔

    面白くなってきたー!!
    ネタバレ
    2021年12月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ バイオレンスラブストーリー。
    絵柄がカクカクして細長い感じがするけど突き刺すような妙な色気がある。

    主人公は育ちの割に甘ちゃん、でも根性が座っていて気風のいい姐さんになる素質。
    対して婚約者の霧島のイカレ具合は人間らしくないのに生々しくて、予想よりずっと冷めてていい意味で裏切られる。
    主人公に執着しているがいつでも切り捨てることが出来る怖さのある人間、ということをよく描けてるなと思う。

    理解することは出来ないが、何故か惹かれる。


    追記)
    8巻で遂に核心に迫って霧島の過去編もあり、ここでやっと今までの流れが繋がった。
    最初は吉乃のキャラが一般人っぽさと妙な啖呵のチグハグさで、あんまり共感できなかったけど、でも共感できなくていいんだということがわかった。

    霧島の2週間の放置も、勝手に期待して勝手に失望して、どうでもよくなったというのが判明して面白かった。

    臓器を売ったことが気に入ったんじゃなく、自分と同じ狂気を底に持ってる、という片鱗を見れて嬉しかったんだな。
    それと自分とは違う、弱くてバカなのに絶対に崩れない芯を持ってることが羨ましくもあるんだろう。

    感情が薄いからこそ人を観察して知識も常識も身に付けて、普通の人のように演じられるけど、ただ生きてるから生きてる状態。

    でも少なからず欲はあって、欲の為ならどれだけ我慢することも平気。
    むしろ我慢をしてこそ達成できた方が面白いと思ってしまう。
    まぁ我慢とも思っていないだろうが。

    痛みに対してニブイ、もしくは痛みで少しだけ生きてることを感じる霧島にとっては、痛みに弱いくせにキレると予想外の行動を起こし予測不能なことをしてくれる吉乃が、今まで周りが全てテンプレに見えていたのとは違って、人間を感じられて楽しいんだろう。


    だから読者的には霧島と吉乃にも共感できなくていい訳だ。


    そして謎だった部分が明かされ、抗争のきな臭さ・不穏さがスパイスになっていて、そちらもどう展開していくのか気になる。吉乃と霧島は巻き込まれながらも、893の内紛がメインではなく、人間模様を描いていってくれるんだろうなと期待できる。
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  • 悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。 連載版

    松浦ぶんこ/天壱/鈴ノ助

    異世界転生モノでも一味違う
    ネタバレ
    2021年12月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 乙女ゲームの内容を知ってるからこその優さしくありたい正しく進みたいという気持ちが主人公の王としての資質を開花させ、不幸な物語を変えていく成長ストーリーでもある。
    ただ主人公のゲーム内のキャラ設定がガチ最強チートなので、一つ間違えると物語通りに軌道修正してしまいそうな危うさを上手く描いていて、ハラハラさせてくれる。
    しかし真っ直ぐで熱い心が周りの信頼を勝ち取っていく様は見ていて気持ちがいい。
    転生モノだからこそ出来る設定ではあるが、なろうじゃなくても普通に面白く描ける技量があると思う。
    表紙がイマイチ惹かれない感じなのが凄く勿体ない。
    言葉に力がある。
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  • やわ男とカタ子

    長田亜弓

    主人公が・・・
    ネタバレ
    2021年9月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 自己肯定感の低い喪女とイケメンだけどオネェの成長ラブストーリー?

    正直私は主人公のキャラ造形が無理でした。
    そこまで卑屈になったバックボーンがなさそうな上に見た目も別に大して悪くなさそうで、話からも絵からもそうなってしまった原因が読み取れなくて、共感も応援する気持ちも持てなかった。

    笑いに振り切ることも出来ず自分で壁を作って他人を決めつけて傷つかないように自己防衛してるだけ。
    人のことを見ようとしていない。
    親友がいくら可愛いと言ってくれたところで信じず、ずっと劣等感を募らせてる割に強引に合コンや婚活勧められても断らず行った挙句、男と普通に接することからスグ逃げようとする。

    それがイケメンのオネェに優しくされたらコロッと好きになるって、結局顔で決めてないか??
    メガネ君も少し先走り気味ではあるけど主人公を理解しようと優しく積極的にアピールしてくれてたのに、中身を見る気にならなかったのはやっぱり妥協するのが嫌だったようにしか思えない。
    王子様願望持ちの構ってちゃんなの?

    あと普段はオネェだということを公表していないバイって、センシティブな問題を軽く扱ってるのが気になる。
    都合いいのはある程度仕方ないけど、女より男の体の方にドキドキする過去が描かれ、2丁目ではっちゃけるまで悩んでたのに、たまたま主人公が好みのタイプで、相談に乗ってる内に早々に気になる存在になった、って舞台装置感が半端ない。

    同性と異性から得られる感情は違うのは分かる。
    認めてほしい人に認められることが嬉しい気持ちも分かる。
    でもアラサーになるまで親友の女としての悩みなんて一切気付かず、可愛いければ全て上手くいくとでも思ってる性根が人として駄目。
    自己肯定感が低いけど自意識過剰で無駄なプライドは高くて努力はしない。
    よく会社員できてたね。

    心身に問題がないのなら、かわいこぶるまでいかなくてもそれなりに愛想よく相手の望むことを少しでも察知して他人はそこまで他人に興味ないと暗示でもかけて皮を被れ。
    それで身綺麗にしてれば普通になれるチャンスぐらいは訪れる。
  • 十億のアレ。~吉原いちの花魁~

    宇月あい

    無料5巻まで
    2021年9月5日
    現代風の吉原。
    最初から凄い無理矢理感が出ていて話に入り込めない。

    一般人も入れる商業施設に併設されてるって、いくらなんでも無茶では。
    警備が凄いみたいなこと書いてあったけど顔認識のカメラと一通の出入口に警備員がいっぱい居るだけ。
    普通に緩いですよね。

    10億どころか一晩で数千万動くこともある場所なのに最初のモブのイタイ客が座敷にあがれるって店としてもどうなんでしょう。

    というか主人公頭弱すぎないですか。
    大学までエスカレーター式の女子校らしいけど、「吉原」の単語すら知らないとか教養以前に勉強できる設定が一瞬で破綻してる。
    数千万の借金があるのが分かってるのに芸能界みたいなところで納得してて、更に自分の中の女が消費されることに嫌悪感を持ってるのに微塵も体を売ることを疑わないのはどう考えてもおかしい。
    普通にスマホで調べれるぐらい自由があるし。

    そして何より絵で10億の価値がある程に絶世の美女として描かれてない。
    周りが容姿を褒める度に違和感しかない。

    性格は天然で空気の読めない物を知らない箱入り娘で気が強いのに見目の良い人間はすぐ信用しようとする男嫌い。
    芸もなく、テクもなく体の良さも不明、話上手でも聞き上手でもない。
    それを相殺どころか上回るぐらいの顔がないと、いくら言葉で説明しても絵で表現なければ説得力が皆無。

    もう少し続きを読めば面白くなるのかもしれないけど、現時点で設定は粗がありまくりの、どのキャラにも大して魅力なし、絵は一見綺麗ではあるけど色気も感じない、繊細な表情のバリエーションもない、と良いところが見つけられませんでした。
  • 木更津くんの××が見たい

    萩原ケイク

    トラウマからのエッチなラブストーリー
    ネタバレ
    2021年9月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公2人とも過去のトラウマがコンプレックスになり特殊な性的嗜好を持ち、お互いをさらけ出すことで体から心も繋がっていくお話。

    途中までは面白い。
    仕事の関係者に暴露してしまうのは、うん?とも思うけど、自分が動かなきゃいつまでも辛い思いを抱えて生きていかなきゃならない、恥も外聞も捨てて飛び込まなきゃ自分自身を分かってもらえない。
    そのお陰で性格や好みはあまり合わなくとも、体を満足させることができて、自分を肯定でき、心も満たされていく。
    そんな存在ってなかなかないから、憧れはしないけど2人とも良かったねと思えた。

    けどお互いまだコンプレックスを素直に全部話せてないことで、微妙なすれ違いや自分の気持ちに向き合えなかったり、伝えられずウジウジしたり、他の相手に気が向いたのはなんだかなぁ。

    結局ハッピーエンドに・・・と思ったら次は結婚のゴタゴタ。

    私ももし子供が居なかったら周りにこんなことを言われてたのかもと思ったり、反面言われたことがないので辛さが想像が出来なくて、でも悪意のない自分の存在を否定されるような言葉に少し心が抉られました。

    いやもう散々自分は普通とは違うのかとか、一夜限りでも簡単に済ませられないとか、悩みに悩んで傷付いてきたんだから付き合うのがゴールで良かったじゃん。
    元々のプロットで結婚も視野に入れてたのかもしれないけど、話を続ける為に嫌な展開を挟んできたのならさっさと終わらせてほしい。

    体の相性、恋愛、結婚、はそれぞれ別ものなのかと考えたらしんどくなるので、早く幸せな結末が訪れますように。
  • 自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。

    蓮見ナツメ/しき

    悪役令嬢ものでオススメ
    ネタバレ
    2021年9月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ バーティアの変な方向に向いてるけど真っ直ぐでおバカで人の為に動ける性格が良い。
    セシルも最初は興味本位で婚約者を泳がせていた感じだったのが、バーティアの熱に触れ心が動いていく機微が見られて面白かった。
    バーティアはたまに暴走するけどちゃんと周りが窘めて精一杯自分が出来ることに尽力し、セシルが先回りして問題をクリアにしていくことで、お似合いの2人だなと思った。

    そして最終的には、セシルがもし先にヒロイン(ヒローニアの方)よりバーティアに会ってなかったらシナリオ通りに進んでいたのか、玩具として興味が湧く人物だったら誰でも良かったのか、というとそうでもなく、バーティア自身を求めていると本人が気付けたのが切なくも嬉しい感情だった。

    突飛で想定外の行動が面白いのと同時に、原動力がセシルを皆を幸せになれるようにと奮闘する心根で、バーティアでなければ
    人形から解き放たれてはいなかったんだろうなと思えて、ドタバタラブコメだけど良いお話だった。

    残り最終巻楽しみにしてます。
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  • オオカミαさんとオオカミΩくん 分冊版

    嵩崎ナツハ

    タイトルと表紙に惹かれて
    ネタバレ
    2021年9月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料1巻だけ読みましたが・・・普通のTLを求める方には合わないかと思います。

    個人的にオメガバースの設定は無理なく行為に至れて、なおかつ抗えない背徳感と運命の相手という狭間で揺れる男と女の心情を描いた、少女漫画とエロ漫画を合わせた手っ取り早くドキドキできる作品が好きなんですが、これは少し違った。

    女が攻めなのはいいんです。
    でも男が突っ込まれてるのは微妙。
    しかも玩具でもなく本物で。
    正直腐女子の妄想で描かれるBLは嫌いなので(というかネタとして同性同士の性の消費をしてる感が嫌い)、広告で出てきてもキモいと思ってしまうのに、TLとして途中まで読んでたら予想外だった。
    ガッツリ2人とも付いてるのは特殊性癖過ぎて・・・。
    これはTLに分類されるのか。

    更に主人公どちらともクズなのがキツい。
    性癖で豹変するのは仕方ないとして、フェロモンでおかしくなる前から2人とも下に頭が直結してる。
    クズさも突き抜けてくれると面白いけどそこまででもないし。

    実はΩでもなくαが相手に合わせて性別を変えれる、とかバースの逆パターンかと思いきやそうでもなく、この人特有の両性具有なのか、ちょっとだけ興味は湧くけれども、キャラ造形など性向以外の部分でも自分には色々合わなかった。

    好き嫌いが大きく分かれる作品だと思います。
  • 王太子妃になんてなりたくない!! 連載版

    黒木捺/月神サキ/蔦森えん

    設定や展開は好き
    ネタバレ
    2021年9月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ しかし主人公が何故ここまで王太子妃になるのを嫌がるのか理解できなかった。
    勿論跡継ぎのことを考えたら正妃一人というのは難しいかもしれない。
    でもそれは重大さは違えど貴族でも非公式の妾をつくって同じようなことはするはず。
    高位貴族であればあるほど。

    というか前世も含め処○なのにアッサリ一夜限りの相手で済まそうとするぐらい婚約者に対して誠実さの欠片もない癖に、一夫多妻制を嫌って王太子とだけは結婚したくないって、度胸があって賢そうに見せてるけど頭ゆるくないですかね。
    そして婚約ももう正式に決まったことなんだからいつまでもグズグズせず覚悟を持って王太子本人と王太子妃の立場に向き合ってほしかった。

    あと最初の脱処○と王華の設定ありきで話を作ってるっぽいから、そのせいで王太子が拗らせ粘着ストーカーのように感じるのかも。
    個人的には王太子のキャラは好きですが。

    電子版だと致してるところは載っていないし、主人公の身分も申し分なく、王華も授かって、婚約文でも正妃一人だけと確約されたので、出オチ2話ぐらいで充分かもしれません。
    読み続けても蛇足の障害があるぐらいだろうなと予想。
    いいね
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  • 上司は悪女を逃がさない

    雨宮榮子

    ガチの嫌な女では?
    2021年9月4日
    目付きが悪くてあまり笑わないせいで性格悪いとか悪女と思われるのはテンプレだけど、リアルで少女漫画脳+おせっかい+鈍感とか、ただ空気読めないのが反感買ってただけでは?
    そして未だに陰口叩かれるの堪えてる癖に中途半端に自分から首突っ込んで嫌なことしてたら嫌われるの当たり前でしょ。
    逆に少女漫画でウザい性格のおじゃま虫が登場したらイラつくと思うんだが、それが愛を深めると思ってるのは現実では通用しないよ。
    主人公の勘違いが過ぎる。
    良い子であっても友達でもない他人の恋路に自己満で介入するのは余計なお世話。
    キャラに魅力がないので1話で断念。
    いいね
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  • セクシー田中さん

    芦原妃名子

    無料1巻が面白かったので
    2021年9月4日
    2巻を購入したんですが・・・ヒーローはあれでいいのか?
    多分これから田中さんの誠実さに触れて良い方に変化していくんだろうけど、ちゃんと痛い目見てほしい。
    後で謝ってるけどこのタイプはまた同じことするぞ。
    見た目や若さに惹かれるのは分かるし奥ゆかしさを求めるのも分かる。
    正直田中さんの外見はイマイチなので、理想を心の内で描くだけなら仕方ないとも思う。
    しかしお堅い職業の30代半ばの男が衝撃を受けたとはいえ無意識にパワハラセクハラおやじのような心無い言葉を投げつけるのは人として駄目だろ。
    田中さんも1巻ではダンスを通して自分を前に向けようとする姿勢や心構えみたいなものがカッコよかったのに、2巻でちょっとイタイところが見えてしまって・・・。
    そんな2人を巡るラブストーリーが展開されても嬉しくないなと思ってしまった。
    反対にアホっぽいと思っていた朱里ちゃんが意外としっかりしていて思いやりがあるのは分かってよかった。
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  • 無茶に抱きしめて酷くキスして

    KIHA

    暴力描写は多いが
    2021年9月1日
    少女漫画でよくあるエセヤンキーとかエセ不良(全然不良ちゃうやんってキャラ)ではなく、暴力描写がグロい訳でもないのに生々しい感じがタイトルに合っていて、絵も好みの絵柄で個人的には好きな話です。

    ヒーロー側の過去の誤解からの親との確執・人間不信が自分でも抑えようのない苛立ちになり反感を買い喧嘩を売られ荒れる生活、それをモテるけど純なヒロインが心を溶かしていくラブストーリー。

    描き分けがあまり出来ていないのと、某漫画家の絵に少し似てるよねってところと、なんで皆そんなに喧嘩に明け暮れてんの?って気持ちと、ちょいちょいギャグや台詞に違和感があったり、ヒーローがいきなりデレるのが不思議だったりで、結構雑な部分が見えやすいです。
    が、作者の国籍なんかは全く関係なく自分の感性と合うかどうかだけだと思います。
  • 昨今のシンデレラは靴を落とさない。 連載版

    式部玲/小山内慧夢/芦原モカ

    落とした物が笑
    2021年9月1日
    ヒロインも可愛いし将軍もカッコイイ。
    開幕婚約破棄からのざまぁ系かと思いきや、ハプニングからのドタバタラブコメで最初から面白い。
    続きが気になり3巻から購入。

    でもちょっとごちゃごちゃ感が出てきて読み疲れが・・・。
    余計な台詞や心の声が多いのが残念。
    絵で充分読み取れるのに思いの丈を全て言葉で説明してしまうのが流し見る際に邪魔になってしまってます。
    あとちょいちょい嫌な人物が出てきて制裁がないままなのも微妙。
    ヒロインの両親もネタとしても若干下品。
    簡潔な表現をもう少し取り入れてほしいです。

    しかし子爵家と王家の関係性や、将軍の生い立ちなど、新たな事実も判明して障害がありそうでなさそうな2人のラブラブな結末が楽しみです。
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  • にぶんのいち夫婦【分冊版】

    黒沢明世/夏川ゆきの

    モヤモヤ
    ネタバレ
    2021年6月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 不意打ちで見たくないものを見てしまいそこに記念日の展開がぶつかって当たり前だと思っていた幸せが崩れていく夫婦のお話。
    ~~
    突然身に起こった事であり疑惑の段階だから余計に困惑しかないですよね。
    嫌悪感はあっても積み重ねた愛情が急に消える事はなく、一般の個人が探れる範囲の情報では真実が分からず、直接追求する事で自ら関係を壊してしまうかもしれない恐怖で悶々と全てを疑うスパイラルに陥る。
    こんな状況になったら誰しも少しずつ狂っていく可能性もあるのもかもしれない。
    ~~
    個人的にはもしリアルの世界でLINEのトーク画面表示でバレるような相手は頭悪過ぎて無理。
    やるならちゃんと隠せよと、そしてそんなアホな相手を選んだ自分にも怒りがくる。
    記念日もそこまで拘らないタイプなので主人公に対して共感はそこまでできない。
    ~~
    メタ的に見ればしたのかしてないのか、もっと驚愕の展開が待ち受けているのか、真相がどうであれ、夫婦の関係性が主軸の時点でよっぽど上手く描かれていないと結末は多分スッキリしないんだろうなと予想している。
    と同時に、ちょくちょく違和感のある演出をそれとなく入れてくるので事実は違うと推測しているけども、話がどちらに転んでもいい塩梅で進んでいる。
    読み進めるとやはり理由がある感じがする。
  • ヤバ愛(あい)淫ストラクター《Pinkcherie》

    アルジェント

    非常に読みづらい
    ネタバレ
    2021年6月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先ず不必要な台詞とモノローグと枠外の言葉が多い。
    左右にいくつも階段があるような目線が定まらないコマ割り。
    ずっと情報過多のページが続くせいで場面の切り替えが分かりにくく緩急がない。
    話が頭に入ってこない。

    多文・長文を使うのは理屈っぽいキャラや妄想キャラや説教シーンなどに的を絞ってこそキャラ付けが出来たり、アクセントになって効果的なうえ、読み飛ばしてもいいと思わせる配置のされ方になっているのに、描きたいことそのまま全部描いてどうするんだ。
    タイトルと表紙で目を引いて、最初のキャラ紹介で軽くひととなりが分かって、何かをキッカケに展開が動く、この3つがスっと入ってこないと読み続ける気力がなくなる。
    複雑な設定や世界観でもないのに何故こんなに余計な情報を詰め込んだのか。
    もっとシンプルにした方がいいです。
    よく言われる引き算が出来てない漫画。

    1話どころか、3ページ目から数ページ飛ばしてもずっとごちゃごちゃが続くのを見てその時点で読むのを諦めました。
    これだけ酷いのは久しぶり過ぎて思わず星1つに。
    すみませんが内容以前の問題です。
  • 鬼滅の刃 外伝

    平野稜二/吾峠呼世晴

    鬼滅の刃の別の外伝
    2020年12月7日
    ・本作の義勇編・煉獄編は週刊少年ジャンプで、四コマ漫画は鬼滅のTVアニメ放送時ジャンプラ(うろ覚え)で掲載された作品です。

    ・義勇編は鬼滅本編がまだ掲載中に外伝として本誌に載せられた前後編、煉獄編は完結後に映画無限列車の販促として載せられた前後編です。

    ・映画の特典にもなった煉獄零巻は鬼滅作者本人が描いた外伝でこれとは別の物です。

    ・一応鬼滅作者の監修はついていますが、作画の方は元々鬼滅のファンだった事もあり、人物造形などギチギチに決められた物ではないので、スピンオフとして気楽に読む事をオススメします。

    ・正直なところ作画は鬼滅作者より上手く見えると思います。
    でも鬼滅の独特な絵柄が好きな方はイメージが合わない可能性も。

    ・アニメのみ視聴で鬼滅本編の絵が苦手だという方は、もしかしたらこちらの方が読みやすいかもしれません。
    但し鬼滅作者の台詞回しの妙は感じられないので、そこは悪しからず。

    ・四コマ漫画は可愛らしくデフォルメされたキャラ達が可愛らしくギャグをしているので単純に楽しめると思います。

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    以上を読むにあたって注意していただいて、先ずは立ち読みで確認してみてください。

    個人的な感想は鬼滅作者に描いてほしかったが、鬼滅の物語のifというか、また別の外伝として割り切るとこういうのも良いなと思えました。

    カバー表紙はイマイチ微妙なんですが、本誌掲載時のカラーはなかなか迫力があって美麗でしたので、そのバージョンで載せてくれていたらこの作画の良さをもっと分かって貰えただろうなと思います。
  • 悪し妻かたり【マイクロ】

    大海とむ

    単行本が出たようですが
    2020年6月19日
    こちらのマイクロ版の2話までで単行本の1話収録のようです。
    更新ペースが早いのでマイクロ版で購入しましたが、話の途中で止まる事なく読める単行本の方もオススメです。

    お話は戦国時代?をモチーフに、領土争いで勝った男性の元に負けた首領の妻が嫁いできて、悪しき噂のある妻と聡明な殿との愛を紡いでいくラブストーリーです。
    展開も早く主人公(妻)の噂や生い立ちの謎なども早々と提示され、殿との絆を深めていくのかと思ったら、なかなか焦れったい。

    6巻の途中で背景が真っ白になっていて、入稿が間に合わなかったのか、作者の体調が悪いのか心配ではあります。
    あまり長く続ける気はないのかまだまだ展開がどう動いていくかは分かりませんが、多少の紆余曲折がありながらも二人の行く末を見届けたいと思います。
  • ギフト±

    ナガテユカ

    無料4巻まで
    2019年10月9日
    エロ・グロありですが読みやすいです。
    悪役は悪役としてただのクズと割り切って見れるし、ねっとりした憎悪や愛情や恐怖や心酔みたいなキャラや描写が抑えられていて、淡々と進んでいくので、謎解きが主軸としてスラスラ読めます。


    こういうグロテスクな描写をする作品は猟奇的なこだわりが詰め込まれてたりする事も多いので、毒が濃すぎて「続きが気になるけどこれ以上はキツイな」と思う事もありますが、この作品は大丈夫でした。

    ただ毒が抑えられてる分あまり印象に残るシーンなどもなく、キャラに感情移入する事もなく、反対に小さい粗には気付きやすい、という感情がそこまで動かないマイナス面が・・・
    良くも悪くも個性があまり感じられないのは残念でした。
    でも主役の女の子は人形系キャラでもジメッとした部分がなく悲壮感もないので(現段階)割と好きな部類のキャラです。


    あくまで、バイオレンスでグロテスク・闇社会などの社会風刺、を青年誌で見慣れてる個人の批評です。
    謎解きの回収は多少気になるのでまた機会があれば続きを購入したいと思います。
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  • これも全部あの夏のせい(フルカラー)

    BSさん

    高評価だったので
    ネタバレ
    2019年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 暇つぶしに無料5巻分まで読みました。
    絵は綺麗です。
    女の人も可愛いです。
    でも描き分けが出来てないので魅力が引き出せてないと思います。
    絵的に描き分けが出来ていないのもそうだけど、主人公の彼女が「清楚で上品」な部分が読者には見えなくて、もう1人の女の子との違いが明確に描かれていないのは、見た目だけしかないのか?と思えてしまってキャラ造形としては微妙ですね。
    そして主人公は無能でブサイクを売りにしてるのに、スポーツ万能やセ〇レが居たなど、序盤から設定がコロコロ変わるのは?な気持ちになりイマイチ共感できない。

    エロ漫画ならそんなに整合性も気にしないけど、所々サスペンス調を匂わすので謎は気になる、のに間延び感があって、更にエロを押し出してくるのに肝心な所は隠す・踏み込まないのはモヤモヤしますね(^^;


    作者が日本人じゃないとかレビューはサクラばっかり、などは作品の感想にほぼ関係ないし、高評価であろうが読むのは個人の選択の自由があるので、対抗してレビュー増やすのはやめた方が良いと思います。
  • Landreaall【イラスト特典付】

    おがきちか

    1話でギブアップ
    2019年5月25日
    すいません、1話の締めギリ手前で読むのやめました。
    文章が微妙に読みにくいし台詞回しに違和感が・・・
    1話にして中華風拳術、忍者、琵琶、バチカンなど、世界観がバラバラのごちゃ混ぜですんなり頭に入ってこない。
    作中固有名詞とかは気にならないんですけど統一感がないのでどこに注目すれば良いのか取捨選択できなくてサッと読む事もできない。
    何より体の描き方が触手か!って思うぐらいニョロニョロしてる(・・;)
    それでアクション描かれても擬音と斜線で誤魔化してるだけで動きが全く分からない。
    カラーの色の組み合わせは良いと思いますが、それ以外に良いと思える部分がなくて・・・
    1話読み切らずに評価する事はほぼないんですが残念ながらギブアップですm(_ _)m
  • 亜獣譚

    江野スミ

    展開が早い
    2019年5月18日
    まだ無料2巻分しか読んでないですが面白かったので続きも購入予定。
    系統的には亜人や東京喰種のようなストーリーの進め方かなと思いました。
    身体的・精神的マイノリティが赦しを求めるような作品だと感じました。
    登場人物への感情が目まぐるしく変わるし展開も早いのに葛藤を感じれるぐらい心理描写が繊細。
    それでいて設定のちょい出しが上手く、世界観に惹き込まれました。
    絵もシーンによって線のタッチを変えていて艶感や肉感的な所と荒々しい所とを分けてるのが拘りを感じました。
    色んな意味でグロテスクです。
  • 秘密 -トップ・シークレット-

    清水玲子

    衝撃
    2019年3月19日
    これは確かに誰しも知られたくない秘密ですね。
    アイデアは誰でも一度は考えた事あるかも?ぐらいのネタで設定を練り、社会問題も組み込んだストーリーが凄いとしか言いようがないです。
    それこそ作者の頭の中を覗いてみたいような。

    絵が綺麗過ぎてあまり好みじゃないんですが、この絵だからこそこのストーリーも映えると思える、妙な生々しさがあるキャラ造形などが怖さを上手く演出できていると思いました。
    ただ主人公の心情がイマイチ理解しにくいのと、本人も周りも微妙に歪んでるのが共感しにくかったです。

    個人的に何も残っていないおばあさんの話と、盲目の少年の話は特に胸にくるものがありました。
    キャラの関係性は好きではありませんが、人間愛として食わず嫌いせず読む事をオススメします。
  • からっぽダンス

    阿弥陀しずく

    妙な面白さ
    2019年3月19日
    暇つぶしに無料1巻分を読んでみた所思った以上に面白くて全巻購入。
    個人的に表紙も絵柄も全然惹かれないんですけど独特の間というか空気感がじわじわくる。
    キャラも皆ズレてるというか個性派揃いというか笑
    全4巻で終わり方もあっさりしてたのはちょっと残念ですけど続編もあったのでそちらも購入。
    基本的に嫌なキャラが少ないのでまったり2人の行く末を見守りながらも展開がどう動くのかドキドキしたり笑えたりで良い読後感でした。
    いいね
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  • 愛蔵版 花咲ける青少年

    樹なつみ

    世界観や設定、ストーリーが
    ネタバレ
    2018年11月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 凄く好みな作品です。
    出生の秘密、一族の絆と縛り、企業間の駆け引き、国家をも巻き込む王家の騒乱など、少女漫画の枠にはまらない複雑な設定と世界観がストーリーに上手く組み込まれていて面白かったです。
    それでいて女の子の心をくすぐるポイントが散りばめられており王道のラブストーリーとしても最後まで楽しみながら読めました。

    不満点は
    ・タイトルで興味を惹かれないor敬遠される
    ・ゆいは本筋に関わる事なく親友設定だが存在理由がイマイチ薄い
    ・クインザの罪を王として赦すべきではなかった
    ぐらいですね。

    愛蔵版なので単巻でも少し高いですが、序章から話に惹き込まれたのなら全巻購入する価値はあると思います!
    いいね
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  • っていうか恋じゃね?

    武藤啓

    主人公のキャラが・・・
    ネタバレ
    2018年11月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受け付けなくて1巻途中で断念しました。
    友達を助けてくれた男の子を殴ってしまい誤解だとわかって謝ったのは良いんですが、自分のプライド的に謝るのが嫌な風な描写に見えて印象が悪かったです。
    共学高に入学してからも自分が女の子達を守ってあげなきゃという気持ちが強すぎて、威圧的な態度を取ったり上からの物言いが目に付いて素直に共感できませんでした。
    周りの主要キャラがちゃんと主人公を窘めて暴走癖を抑えられてたら良かったんですけどね。
    勝気で強気な主人公が好きな人なら面白いかも?
  • 古屋先生は杏ちゃんのモノ

    香純裕子

    本編1ページ目から
    2018年11月5日
    2コマの繋がりがスっと入ってこないのと、先生がチョロ過ぎるのと、更に終始関西弁なのが気になって、あんまり素直に楽しめなかったのが残念です^^;

    一応無料2巻まで読んでみたんですが、絵は可愛いし展開は早いし嫌味なキャラも居ないし、残念系男子の先生も格好良くて面白いとは思いました。
    が、絵柄の可愛いさと方言が個人的にミスマッチに感じてしまって・・・

    私自身関西人なので方言が嫌いな訳じゃなく、文章を読む時は癖のない綺麗な日本語で読みたい、という超個人的理由で評価を下げてしまいました。
    上記の部分が気にならなければ続きの購入も検討していたと思います。
  • 恋と弾丸【マイクロ】

    箕野希望

    無料1巻のみの感想ですが
    ネタバレ
    2018年11月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵や世界観はまぁまぁ好きです。
    けど台詞回しがちょっと気になるかな。
    主人公の女の子の言動も、強気で向こう見ずどころか個人的には馬鹿としか思えない・・・
    コートを返しにヤクザの家(事務所?)に行って、のこのこ部屋まで上がる所はコメディ風にサッと描かれていたらマシだったかなと思いました。
    作者が魅せたいシーンや決め台詞が私には合わなかったみたいで残念です。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    どうやらレビューが不自然な動きをしてるみたいですね。
    普通に考えてもレビュー数が多過ぎてどんな大作で大人気作品なんだと思われるかもしれませんね。

    ちなみに某集○社の第二のき○つと呼ばれる作品ではいいねが沢山ついていた低評価のレビュー(ちゃんと読んだ上で感想なのに)はほとんど消されているのを見ました。

    もしかしたら他作品でもおかしいことが起きてるかもしれません。
    作品によって上からの指示が違うんでしょうか。

    他の方の感想はそこそこ読んだりしますが、あくまで参考程度にと捉えていました。
    しかしそこに不自然過ぎる手が加わっているとなると、ここも優先的に作品を解禁してもらう為だったり、宣伝した見返りに何かしらのバックが見込める作品をプッシュしたり、など単純に使いやすくて作品数も多くて良いサイトだと思うことは出来ないのかもしれませんね。

    もちろん操作は必要だと思いますが、作為的あるいは不当な処置がハッキリ見えるのは望ましくありません。
    日頃愛用しているのに少し残念です。
  • 七つ屋志のぶの宝石匣

    二ノ宮知子

    読んでみてほしい
    ネタバレ
    2018年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 石に纏わる人間関係と謎を描いた作品。

    基本主人公と周りのキャラのノリが軽く不思議パワーでコメディ調な雰囲気。
    なんですが、ストーリーの根幹の一つ、男主人公が担保に預けられ一家離散し質流れした謎に迫っていくミステリー展開と、質流れしたことで主人公の婚約者になるという微妙にラブストーリーじゃないラブストーリーも同時進行で描かれていて、続きが気になる構成になっていると思います。

    そしてそれが重すぎず暗い気持ちになる事なくスーっと読めるバランス感覚がこの作者の好きな所です。
    独特な空気感とキャラを描くのが上手いと思います。

    謎が深まるまでは質屋の日常系のようなテイストで進んでいくので最初はハマりにくいかもしれません。
    様々なキャラが真相に繋がって手掛かりだったりミスリードさせられたり、少しややこしいところもあります。

    が、石に全く興味なくても人との絆をさらっと大事に描いてる作風が面白いです。
    いいね
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  • 龍狼伝 中原繚乱編

    山原義人

    無印龍狼伝からの続き
    ネタバレ
    2018年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この中原繚乱編から初めて読む方は正直、話についてこれないと思います・・・。
    あらすじで簡易にまとめられていますが、本編を読んでみて続きが気になると思ったら、無印版も集めると良いと思います。
    少し長いですが。

    絵柄も段々綺麗になり赤壁の戦いから状況を一変して再スタート。
    相変わらず面白いんですが、仲達と対峙するまでが回りくどい。
    展開を動かす為に女・子供を足でまといにして主人公の凄さを見せつける演出を多用するのは少し辟易します。
    後は軍師というより将軍になっていて武闘漫画になってるかな。

    まぁでも色んな技を身に付け覚醒無双するのは見ていて素直に気持ち良い。
    三国志の有名なキャラが魅力的に描かれているのも個人的に面白い。
    天命をどう全うするのか、作者の体調と合わせつつ最後まで丁寧に描いてもらいたいです。
  • Honey Bitter

    小花美穂

    特殊能力を持つ主人公
    ネタバレ
    2018年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ その特殊能力のせいで人間不信・男性不信になりますが芯は強く過去を乗り越え能力に向き合っていく1人の女の子の成長物語です。
    正直ダメンズ好きの傾向がありますが、異性として強烈に惹かれる存在の事が忘れられないのも共感できます。
    ただここが共感できないと優柔不断に見えネガティブな考え方にもイライラしちゃうかも。

    幼少時から思春期のトラウマで根が深いので、やっぱりどこか幼い危うげな雰囲気がありますが、少しずつ向き合いどのような決断をするのか最終完が待ち遠しいです。
  • カーニヴァル

    御巫桃也

    無料1巻途中で挫折
    2018年10月25日
    絵は綺麗でデザインや背景も東洋・西洋入り混じった雰囲気で良かったです。
    ただ、場面転換が急なので目が滑りました。
    ページを挟んでなら時間の経過や違う場面に飛んだとまだ分かるんですが・・・
    人物描写のコマの繋がりがないことが多く、空白コマや同じ背景で段々コマが小さくなるという転換の手法が使われておらず、いちいち一瞬混乱して読みにくかったのが残念です。
    後、1巻途中時点の主人公の性格があまり好きではないです。
  • 鬼滅の刃

    吾峠呼世晴

    祝完結
    ネタバレ
    2017年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 連載1話から最後まで見届けることが出来て良かった。
    ジャンプ本誌、単行本、アニメ、でそれぞれ読み味が変わり、週間で毎週1話1話追っていくのが1番楽しかった。

    ジャンル問わず色んな漫画を読み、特にジャンプは20年以上読み続けたからこそ、王道の素晴らしさと少年漫画らしさを再確認出来た作品だと個人的に思っている。

    粗もあるしご都合もある。
    美麗絵ではなく版画のような線の描き方が雑に見える。
    特にアニメ制作時期?(鍛冶の里辺り)の絵がヤバイぐらい荒れてる。
    アクションは苦手のようで、状況説明も絵で表現出来ず文字に頼りきっている。
    絵も台詞回しも独特の癖がある。
    ギャグもぶっ飛んでいてキツい時もある。
    途中から進みを急ぎ過ぎた感もある。
    極めつけは最終戦の終わり間際まで禰豆子を放ったらかにしたのは絶許。

    でも面白かった!
    馬鹿じゃなく真面目に素直、だけどどこかイカレてて、だけど自分自身を鼓舞するぐらい真っ直ぐな主人公、と個性豊かで一心に鬼を倒すという目標を持ち命懸けで人を守る優しく強い仲間達、涙あり畜生ありの背景を持つ敵役達、そして最初から一貫して小物でお姿だけは妙にカリスマがあるように見せてくる無惨様。
    明確なゴールがありシンプルに話が進み、人死にが出まくるけど最後には皆の想いを繋げてハッピーエンド。

    基本的に設定世界観展開キャラ付けはテンプレなのに、作者の個性が散りばめられていて、王道と邪道とを行き来するような緩急があり、言葉の真っ直ぐさがそのままキャラに乗っていて、気持ちよく読める。

    気付いたらいつの間にか面白く、熱く、感動していた。
    総合的に見るとこれより好みだったり話運びが上手かったり魅せ方が上手い他作品は割とある。

    しかし漫画史上色んな作品が生み出され、少年漫画であっても練りに練って凝ったものが良しとされる風潮が無きにしも非ずの時代に、黎明期のジャンプ作品のような泥臭さと真っ直ぐさ、日本昔ばなしのような絵柄に残酷さを併せ持った緩さと古典、日本神話からの設定や名称の引用、大乗仏教の死生観・輪廻転生観、ジョジョに心打たれであろう人間賛歌が、ストレートに寄り道せず描かれた作品は逆に原点回帰でもあり目新しくも感じた。

    上記のように長所短所合わせた批判点は多々あるし、好みの作風でもない。
    それを差し引いても面白かったと思える作品。

    完結おめでとうございます。
  • ヒストリエ

    岩明均

    歴史モノが好きなら
    2017年9月19日
    読む価値ありだと思います。
    絵が好みじゃなくてもスッキリしていて読みやすいです。
    史実と創作を混ぜ時代考証もきちんとしているので古代の世界観を垣間見れる作品だと思います。
    残酷な描写は奴隷制なら当たり前の事だし時代の転換期には戦争があるのが普通なので、そういうものだとわりきって読んだ方が良いと思います。

    主人公は飄々とした性格なのに、少年時代の不遇な扱いに少し心が折れてるのが完璧ではないんだなと人間味が感じられて良かったです。
  • 王様達のヴァイキング

    さだやす/深見 真

    専門知識がなくても読める
    2017年9月19日
    変人が多いのでキャラに自分を重ねる人には向かないかもしれませんが、飛び抜けた天才ってこんな感じなんだろうなぁと自分の中のイメージと合って、挙動不審でもあんまり不快感を感じませんでした。
    何をしてるか細かい事は分からなくても、凄い事をしてる!という描写が上手いと思うのでパソコンの知識がなくても面白かったです。
    只、主人公の最終地点が何を目指してるのかハッキリしないので、目標に向かって成長していく姿を今後明確に描写していってくれたらと思います。
  • 残酷な神が支配する

    萩尾望都

    残酷な色んな愛の形
    ネタバレ
    2017年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵柄が少し古く感じますが内容に惹き付けられ、3巻無料から全巻購入。

    とにかくストーリーが重たいです。
    初見時には途中で色々キツくて何故か泣いてしまってました笑

    サスペンスヒューマンドラマかな?
    少女漫画、BL、として読むには残酷過ぎる。
    そもそも定義づけするような物語でもないんでしょうが、偏見なく誰にでも読んでほしいと言える内容でもないので、耐性のない方にはクッションが必要か。

    同性同士のお話は個人的に好きではないんですが、それを含めても続きが気になり、エグくても、ラストがハッピーじゃなくても、面白かった(嬉しい感情はほとんどないですが・・・)

    尊厳を壊される、ってこういうことなのかと。
    主人公がめっちゃ良い子って訳でもなく、少し幼さが残ってて甘ちゃんでもあって、薄ら反目したマザコンのようでもあり、・・・だからといって他人に自分自身を歪められるなんてことがあっていいのか。

    壊れてしまったからこその色欲なのか、もしかしたら元々の気質としてあったのかは不明だけど・・・。
    情緒も何もない言葉で言うと、恐喝からの暴行で虐たいじゃん。
    そらもうトラウマのPTSDで苦痛から逃げる為に性質自体変わってしまってもおかしくないよね。
    洗脳みたいな部分もあるし。
    それに加え、実は守ってるつもりが人身御供だったのもキツイ。

    正直人○しもやむを得ないと思う。
    まぁ憎悪を孕んだ最愛の母をも巻き込んで
    るから、自分自身で更に一生残る傷を心につけてしまったんだが。

    そして義兄もそっちにいくのかよと。
    義父の後を追ってるのと一緒。
    そういう血なのか。
    決して清らかな愛ではない。
    しかし身も心も共有することで独りで耐えなくて良かったことになるのか・・・。
    心理が追いつかない。

    最後には理解者を得て(本当のところは他人に自分の気持ちを理解できる訳ではないが)、少しずつ向き合って赦していくようななんともいえぬ終わり方だった。
    けど、現実こそこれからも人生は続いていって、苦悩しながらも折り合いをつけ、少しずつ少しずつ薄れさせていくしかないんだろうなと、共感も何もかもできないが、感じ入るところがあった。

    メインのキャラ達皆、どこか狂っていて、それぞれの愛という名の押し付け信念みたいなのを持っていて、何が正解なのか善悪だけで分けることのできない、人間の強欲で愚かな物悲しさが、心を抉られる作品でした。
  • 暁の海を征け

    津雲むつみ

    読みごたえあり
    ネタバレ
    2017年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻無料なので読みましたが、面白くて全巻購入。
    主人公のキャラが破天荒で前向きで賢くて見ていて爽快感があります。
    友情もあり恋愛もあり復讐劇もあり・・・
    時代的に難しいのに女性が成り上がっていく様を描いて良かったと思います。
    最後は少し悲しかったですが、巻ごとにページ数も多く読みごたえのある作品でした。
    いいね
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  • 新宿スワン

    和久井健

    面白かった
    2016年2月5日
    3巻無料から全巻読破しました。
    ダークな部分もありますが、不思議と憎めないキャラ達が多く、後味悪くなく読み進められました。
    ストーリーも良かったと思います。
    最後の締め方だけ、なんでこの娘?!って感じでしたが…。
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  • 土竜の唄

    高橋のぼる

    勢いはある
    2016年1月8日
    無料6巻まで読みましたが、正直2巻までは話がクソだな~と思いました...。
    でもサクサク展開が進むし、キャラが立っていてるのでもう少し読んでみよう、と思わなくもないけど、うーん。

    個人的には、喧嘩やヤクザや警察などの少年・青年漫画で裏組織系はそこそこ読んできたので苦手なジャンルでは決してないんですが、ギャグと顔芸が自分の好みとは合わないようです。
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  • 源氏物語 あさきゆめみし 完全版

    大和和紀

    光源氏
    ネタバレ
    2016年1月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ を取り巻く様々な女性の感情や生き様、光源氏の全てを手に入れられる権力も格も姿も持っていながらいつも一番手に入れたいものを手に入れられず気付かない翻弄される人生が描かれていて、凄く壮大なラブストーリーでありヒューマンドラマだと思いました。

    原作にはない部分もありましたが、流れがスムーズになって大変読み易かったです。
    ただ、描き分けができてないので顔の判別がつきません(笑)

    好き勝手してはいるが、母親の影を求め理想の女性を探し、心の中はずっと得られない相手と帝という地位に囚われて、晩年になって後悔して終わっていくのが何とも言えないもの悲しさがありました。
  • QQスイーパー

    最富キョウスケ

    独特な設定
    2016年1月8日
    掃除人と祓魔師とを掛け合わせたような少しダサげで個性的な、神道にも通じたり色んな神話を織り込んだ、謎を追っていくストーリーが面白かったです。
    過去と現在の2人の恋愛模様も気になる構成。
    電撃デイジーよりは序盤の話が難しくないので読みやすいですが、虫とか出てきたり深い話を求めてない人には合わないかも。
    個人的にはデレが早いのが残念。
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  • ユキは地獄に堕ちるのか

    藤原ヒロ

    タイトルが気になった
    2016年1月8日
    のと1巻無料なので3巻まで読んでみましたが、特に盛り上がる部分もなく…個人的には主人公にも相手の男の子にも共感できなくてイマイチでした。
    ドSの男の子にキュンキュンできるなら楽しく読めるかも。
  • ケンガイ

    大瑛ユキオ

    感情移入はできないけど
    2016年1月8日
    なんだか続きが気になる漫画でした。
    3巻完結なので、1巻無料の後まとめて2冊購入しました。
    ヒロインの生い立ちとかもうちょっと掘り下げてくれれば良かったかな。
    感情の変化が分かりにくいので後2冊ぐらい出して上記の部分を補完してくれれば+★1つぐらい。
  • 魔人探偵脳噛ネウロ モノクロ版

    松井優征

    作者のセンスが秀逸
    2016年1月7日
    ジャンプで連載してる時から大好きでした。
    絵が苦手な人もいるとは思いますが、ストーリーとギャグが良く出来ているので一読の価値はあるかと。
    推理漫画ではないです(笑)
    終わり方もズルズル引き延ばすのではなく、ほぼ全ての伏線を回収して綺麗に終わったと思います。
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  • CLAYMORE

    八木教広

    話が進むにつれ面白くなる
    2015年8月26日
    絵はあまり好きではないですが、面白いです。
    世間的にもうちょっと評価されても良いと思います。
    ジャンプ系ですが、主人公が女の子なので女性向きかも?
    若干残酷というかグロイと感じる描写があるかもしれませんが、1巻読んで面白いと思ったら全巻読むべきです(^^)
  • 罪に濡れたふたり

    北川みゆき

    周りがドロドロ
    2015年8月26日
    禁断の愛だけど一緒に育ってないせいか、見ていて嫌悪感は特になかったです。
    只やっぱりストーリーがハチャメチャ。
    狂信的な愛を貫き通したラストは素敵でした。
    この作者の漫画は
    格好いい!エロい!可愛い!
    だけを見るのがベストだと思います。
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  • 魔女は二度喘ぐ

    北川みゆき

    絵が好き
    2015年8月26日
    この漫画の作者の絵が好きで、他の作品も読んだりしてますがストーリーはムチャ展開が多く、話自体は特別面白くはないです。
    他の作品でも主人公は勝ち気でめちゃくちゃイケメンと恋をする。って話が多いんですが…
    何故か読んでしまう(笑)
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  • BLACK BIRD

    桜小路かのこ

    妖しもの
    2015年8月26日
    ラブストーリーです。
    軽く伏線などもありましたがちゃんと回収して上手く終わったなと思います。
    ストーリーはまぁまぁの面白さですが、匡が一途に想い続け最後まで主人公を大事にしたのが格好良すぎでキュンキュンします。
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  • 天は赤い河のほとり

    篠原千絵

    名作
    ネタバレ
    2015年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 歴史ロマン。
    設定は昨今よくあるタイムスリップもので、主人公周りの設定はほぼフィクションですが、時折史実も交差し、資料がほとんど残っていないヒッタイトという幻の帝国の動乱・行く末を遺跡などから導いた解釈にファンタジーを混じえ、古代エジプトやトルコなどのオリエントの歴史や生き方を感じられる作品になっています。

    「わたしの生きる天はこの赤い河のほとり」
    がまさしく名場面。
    生きる覚悟というものをこの文章と絵でシンプルにこれ程までに表現できるのが凄い。
    タイトル回収というメタ的に熱い展開というのも忘れるぐらい響きます。

    少女漫画としてのラブストーリーと少しエッチな展開も豊富で、とにかくカイルの王としての資質が、戦略的な冷酷さを併せ持った民を想う心に戦士としても強靭な強さ、一緒に並び立つ象徴としてだけでなく一人の男としてユーリへの一途な想いが素敵です。

    反してユーリに対してはたまにイライラする場面はあります。
    この作者の描く主人公は、一人でムチャして問題が大きくなるパターンが多いですが、とりわけユーリはその中でも筆頭の問題児で 笑
    しかしそのおかげでストーリーもやはり大きく動いていき、キャラを描くのがうまいなぁと感心します。

    最後の史実をなぞった物悲しい終わり方も良い。
    ファンタジーあり、サスペンスあり、ラブストーリーあり、戦争と外交の歴史あり、壮大なヒューマンドラマです。
  • これは恋のはなし

    チカ

    恋のはなしだけど、
    2015年8月26日
    人間関係の複雑な部分も描写されていて、只の年の差カップルの話ではないです。
    最初は小学生と20代から始まるので受け付けない人も多いかもしれないけど、長い目で温かく見守ってあげて下さい。
    全巻通してドタバタ感や盛り上がる部分が少ないですが、静かにじーんとくる部分があります。
    ☆は3.9
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  • 暁のヨナ

    草凪みずほ

    凄く惹かれる内容
    ネタバレ
    2015年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 歴史ファンタジーで神話から受け継がれる王の存在、その王の資質を問われる旅をする主人公と仲間達、と同時に進行していくラブストーリー。
    個人的に凄く好きです。

    でも四龍が集結したのが早すぎるかなと。
    凄い力を持ってる4人のハズなのに、このままだとどんどん戦闘が苦しくなってくる感じが見受けられて…覚醒展開があれば嬉しいです。

    後は仇の相手に会いすぎるのも少し残念。
    ギリギリの所で顔を合わせずお互いがお互いの行動や成果を感じ取りながらも葛藤する、という展開の方が焦燥感や悲哀が描けて良いかなと。

    そしてヨナ含めその周りも仇相手に対してあまり感情で動かないのが凄く悲しい。
    冷静に見極めようとするのはいい事だけど
    、ハクだけずっとどうしようもない感情を抱えてるのが可哀想。

    全ての根本の場所へ行かなきゃ進まないのも理解できるが冷静というより馬鹿になって、無策のまま相手の懐に飛び込んでそのせいで秘密を知って沼から抜け出せなくなってしまった。

    何よりも弑逆に至った理由とスウォン自身の事情が何かあることは予想はしていたけども、やはりそんな理由なんてない方が良かった。
    スウォンを嫌いにならせないように話を動かしてるような、作者の手が見えてる感じがして、物語に感情移入してるからこそ余計な雑念は入れてほしくなかった。

    それでも面白いし、どういう結末になるのか楽しみなので、最後まで見届けたいと思います。
  • カノジョは嘘を愛しすぎてる

    青木琴美

    独特な世界観
    2015年8月26日
    があると思います。でもこの作者の漫画は個人的には受け付けないです(*_*)
    ストーリー的には面白いと思いますが、絵で見せる部分がなんかクドイと言うか濃いと言うか…。
    良くも悪くもタイトルに見合う個性が感じられる作品だと思います。
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  • さんすくみ

    絹田村子

    三者三様
    2015年8月26日
    奈良を舞台に終始のんびりした3人のお話です。
    めっちゃ面白いって訳ではないけど、神学や仏学を少し勉強できてほのぼのしながら読めます。
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  • 鋼鉄の華っ柱

    西森博之

    面白いけど
    2015年8月26日
    物足りない。
    深いとこまでいかずに終わってしまうのが残念。
    今日から俺は。以降のこの作者の漫画は全て劣化版だとは言わずとも、飛び抜けた勢いと勢いの継続がなくなったと思えてしまいます。
    主人公が全員、三橋と同じ自信家で、好きな作風だけど引き出しが少ないのか、違うジャンルだともっと面白さが落ちてしまうのか。
    小笑いをちょくちょく入れてくる感じが好きなんだけどもうちょっとストーリーを頑張ってほしいです。
    まぁそう言いながらも楽しんで最後まで読めました。
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  • 海の闇、月の影

    篠原千絵

    ラストはボロ泣き
    2015年8月26日
    最初はホラーサスペンスっぽく、月の満ち欠けによって起こる超常現象でトンデモ感が凄いけどやっぱり面白い!
    この作者の漫画は全部読んでるぐらい好きで、ほぼハズレがないです。
    少女漫画特有のラブストーリーだけで進行していく作品ではありません。
    でも最後はいつも愛情を大事に描いてるので、凄いなと感動しています。
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  • 花の慶次 ―雲のかなたに―

    隆慶一郎/原哲夫/麻生未央

    豪快
    2015年8月25日
    こういう劇画調の画法は近年抵抗があるかもしれませんが、キャラに合った豪快さと爽快さと一本筋の通った漢ぶりが描けていて迫力が凄いです。
    歴史ものが好きじゃなくても、キャラ造形が魅力的だと思わせる名作だと思います。
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  • 脳内ポイズンベリー

    水城せとな

    無理矢理な展開が多いけど
    ネタバレ
    2015年8月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったです。
    感情を司どるのが4人か5人しか居なかったから、複雑な感情を描ききれてなくて少し残念。
    若干多重人格になってましたね(^^;
    でも、理由が分からないけど惹かれるって気持ちには凄い共感できて、でもやっぱりそーゆう人とは結ばれない所が切なくて泣けました。
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