羽生山へび子作品集
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羽生山へび子作品集

羽生山へび子

思いを馳せて

2021年6月26日
羽生山へび子先生が逝去されて、一年が過ぎました。(2020年 6月20日の事だそうです。)
日々の忙しさの中、時間を見てはBLを読んでいたものの、つい次々と目新しい作品に目が向くのが現状です。そんな折り、フォロー様がレビューをあげられて、作品集を読みたくなりました。(繁忙期でお忙しいフォロー様ですが、いつも素敵なレビューをありがとうございます。ハグしてぎゅうーっです)
へび子先生の遺作となった数々の作品は、紙媒体で全て買い揃えて読みました。きっかけは、フォロー様方皆さまのレビューのおかげで知ったのです。ありがとうございました。逝去の情報に言葉を失い、これ以上新しい作品はもう読めないから、せめて既刊の作品を大切にしたかったのです。
この作品集には、コミックスで発売された作品、単行本未掲載の作品、未完結の本編とプロットが収録されています。どうしても読みたい未掲載、未完結ですね。既に読んだ作品でも涙が止まらず、未掲載作品に感動を覚え、未完結の作品に無念の思いがあったであろうと、また涙。いつまでも大切にしたいと思います。
へび子先生の作風は、クスッと笑えるコミカルな部分と切なさが絶妙のバランスで描かれ、最後に優しくて温かい気持ちにさせてくれます。全部の作品を読みましたが、どれも素晴らしいものばかりです。
もう新刊が読めない寂しさを感じながら読む『あとがき』もまた、先生の言葉をもう読めない。カバー下の絵も、何もかも大切な作品の一部です。
へび子先生、素敵な作品をありがとうございました。また、ご遺族のお許しがあってこその作品集に、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

ちなみに『わかば荘』のママの話が大好きで、号泣ものです。『僕の先輩』も泣けます。結局、どれ読んでも感動します。
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