踊る阿呆と腐れ外道 【電子限定特典付き】
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踊る阿呆と腐れ外道 【電子限定特典付き】

あかねソラ

泣きました。

ネタバレ
2021年6月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは、
環と結城の 愛の物語なのだと思います。
環が伊月に執着した理由。
大事に育てて、歪んだ愛を情夫として側に置く事で、叶わない愛の身代わりとしていた理由。その伊月を手放した理由。

全ては、環の切ないほどの結城に対する愛からの愚行。
下巻で、環と、結城 それぞれの過去が明かされて 読んでいて苦しくなり環の気持ちを思うと切なさと苦しさで泣けました。
伊月が環を間違って撃ち、飽きた、もう行けと伊月に言った後芳野のもとへ駆け出す伊ちゃんを見ながら、
また、これだ…この、セリフが、
最後まで読み終えた後、環の心の中を知ると、悲しくて仕方なかった。愛した人から、同じように返して欲しかった愛
ただそれだけなのにそれが
2度も、自分の手をすり抜けていく辛さ。。

環と結城
2人の気持ちと身体が添い遂げるまでにかかった15年は、環が苦しみもがいた年数でもあります。結城の立場も確かに辛くせつない。でも、環が抱えてきた苦しみに比べて どうしても自分勝手だとしか思えません。
ただ、ただ、もう、環が幸せに傷つく事がないよう祈りながら読み終えました。2人の幸せを願うと、結城の妻子が傷つくのですが、
知らないとは、幸せな事。死ぬまで結城には
秘密を持って欲しい。
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