自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。
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自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。

蓮見ナツメ/しき

完結読了感想追記しました!泣けました!

ネタバレ
2021年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幸せとはなんなのか?ゲームヒロインとセシルがくっつくことではなく、真の幸せはセシル自身が幸せかどうかを判断することなのがバーティアは解ってない。それもバーティアもゲームのヒロインもゲームの呪縛にかかっているからこそ。これまでセシルが伝染病他いくつものフラグをへし折ってきたことを思えばセシルに頼ったほうがいいのにそこがバーティアのお馬鹿で可愛いところで転生者ではないからなのかな。セシルも実は不器用。後々ちゃんとバーティアのことが好きで堪らないことに自覚するけど、序盤では自分の気持ちに気づかず興味本位の対象と思いながら実は無自覚にバーティアを可愛くて大事に思うから玩具と言いつつバーティアを守る行動をしてきた。ただ4巻だけは頂けない。他の人の説明ばかりという指摘ではなく、ゲーム内の幻想を見せられているとしてもその世界を読まされること、例え幻想だとしてもセシルとゲームヒロインが結ばれていく過程を見るのは苦痛でした。あんなにページを割く必要はなかった。だってバーティアともそこまで強く抱き合うシーンがまだ出てきていないうちからそれを見せられるのは…辛い。ただ、5巻できっちり回収されていき、次巻最終回ということで、バーティアとセシルのやっとお互い素直になって仲むつまじい姿と取り巻き&生徒会カップル達の姿もみたいです。1冊650pに相当以上の読み応え。イタキスの入江直樹のように天才過ぎる故、人生全てイージーモードに思えて何も響かない日常がバーティアにより気づきをもたらされて、人としても次期国王としても人間らしい心と感情と恋愛を学んでいくセシル。良作です!【完結後感想】素晴らしかった!特に結婚式は泣けました!結婚情報誌に爆笑!ここまで深く張り巡らされていたとは!セシルはティアがいなければ本当にゲームセシルの可能性大と父王の衝撃告白で判明したこと、結婚式でしたいこと100が現代の結婚式披露宴でセシルが全部叶えること、長男もくせ者で成人するくらいまで描いてあること。全巻後悔なしの超秀逸作品です!そうそうあれピーちゃんよね。復活したみたいね。
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