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木下けい子

絶対に交わらない恋心だとわかっていても…

ネタバレ
2021年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ あぁーやばいこれは切ない。木下先生の作品はあまり読みませんが、この作品は去年からずっと気になっていました。
三島先生とゆき、それぞれの片想いに苦しむ姿に、胸が締め付けられました。傷付きたくない嫌われたくない、そう思って親友に10年以上も想いを伝えられなかった三島先生。傷付けられても嫌われそうでも、三島先生に真っ直ぐ想いを伝えるゆき。三島先生が怖くてずっと出来なかった事をゆきが自分にしてくる、その熱い想いにどんどん三島先生は感化されていったのかな。
3巻目でちょっと納得いかずイラっとしたのは、酔ったマコが津田に想いを吐いてしまって、実は津田はずっとそれを知ってて、で、じゃあ最後にキスしてってマコが頼んだら、まじでキスしたシーン!!いや、はあ?お前そこでキスするんじゃねーよっ!!!って思いました。10年以上好きだった事を知ってて、その想いに応えてあげられないってのも自覚してんのに......トドメの一撃くれてやってんじゃねえ...という気持ちです。僕がもしマコの友人ならそのあと思いっ切り慰めてあげます。まあでも、誰にでも平等に優しい津田だからマコも好きになったのかな。
とにかく、素敵な作品でした。凄くシンプルで優しい作風でありながら、胸が詰まる思いになる作品でした。
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