罪と罰
」のレビュー

罪と罰

ドストエフスキー/岩下博美

原作を読むキッカケに

2021年7月1日
「罪と罰」を読んでみたいという思いはあっても、難しそう...と時が過ぎてしまいました。
それならば、まずは漫画で!とこちらを拝読しとても感動しました。自分は凡人か、非凡人(天才)か。凡人であると認める事、それが彼にとって最も苦しい事だったのではないでしょうか。
凡人ならば殺人は罪。自分は選ばれた非凡人なのだと、ラスコーリニコフは常に自らに言い聞かせているようでした。
しかし妹を想い、ポリフィーリーを恐れ、ソーニャに赦しを乞う事すべてが凡人であるなによりの証拠。
最後に等身大の自分を受け入れたラスコーリニコフが、ソーニャと共に幸せへと踏み出したと信じたい。
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