こいしい悪魔
」のレビュー

こいしい悪魔

斑目ヒロ

シリーズ3作目 読み返したら…

ネタバレ
2021年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ うわぁ、これで楓太と秋吉の完結です。寂しいーっ。すごく好きなシリーズでした。そして作者様曰く難産だったこの作品が一番好きです。面白くて、可愛くて、ちょっぴり切なくて楽しくて癒されました。まだまだ見ていたい二人ですが、また新たな作品も楽しみにお待ちしております。

ついに同棲に踏み切った二人ですが、まだまだ自身の気持ちも、楓太の気持ちにも自信がない秋吉。あんなことやら、そんなことまでして、何で素直じゃないのかしら(笑)
でもねぇ、楓太の愛が揺るぎないから大丈夫!

なのに、事件発生のピーンチ!
事故に巻き込まれた楓太が記憶喪失&幼児退行。
デカイ楓太が5歳児になってしまうんですが、これまた可愛くて、母性本能をくすぐりまくりです。
だけど、大魔王の事だから退行は芝居のような気がしないでもない…でも面白いからいい(笑)
子供に戻った楓太には秋吉だけしかなくて、離されると不安そうに秋吉を呼んだり、シュンとする。なんかこれだけで泣きそうになるけど…(楓太の芝居なら大した役者だ。悪魔だもんね。)
秋吉は面倒を見ながらも、元の楓太に会えない事が切なくて…
口では強がる秋吉が、心の奥底から楓太を求めて涙するのがたまりません。ジーン…

コミカルとシリアスのバランスが程よくちりばめられ、最高の最終巻でした。

あと残るはサイドストーリー『悪魔は微笑む』次兄・翔太編と『悪魔にキスを』長兄・雷太編です。ワクワクですぅ。

同時収録は、別作品『scarlet』の番外編?のようで、こちらも気になるところです。
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!