兎の森
」のレビュー

兎の森

苑生

何度も読んでこそ更に面白い。。

ネタバレ
2021年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何度か読み返す毎に 面白さが増し、早く続きが読みたくてたまらないと思える
作品に出会いました。

幼馴染の環を小さな頃からずっと好きな志井。仲の良い家族の中で 平均的にやんちゃで ゲイではなく、あくまで環が同性であっただけ。ま、環に似てる大学生と抵抗なくやっちゃうか やっぱゲイ?なのかな。
小さな頃から笑顔の可愛い優等生っぽい環。
でも性に奔放な母親と、母子だけの閉鎖的な空間には いつも みだらな母の性と
母を傷つける多数の男性か溢れていて。
そんな家庭環境で育つと 色々歪むし影響がでますよね。毒親。性に対しての嫌悪感や、それを植え付けた母親は いつしか
自分を性的対象として見ているという恐怖。
恐怖も嫌悪感もあるのに離れられない親子としての共依存。
かなり根深い闇です。
志井がこれから環の闇をどんな風に打ち破り寄り添うのか、が鍵のような気がします。
環の性に対する罪悪感や セック○=加害者だという意識を 環の家庭環境が一因であると 志井が気が付いてくれた事で
またストーリーがどう、動くのか。
それぞれの変化や気持ちを丁寧に描いてた1巻2巻。かなり読み応えもありました。
3巻楽しみにしてます。
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