このレビューはネタバレを含みます▼
絵は結構いいと思います。女の子の目がデカすぎてたまに気持ち悪く見えますけど、全体的には好き。
最終の11巻は揉めることもなく微笑ましい感じで終わってましたけど、そこに至るまでの1巻から10巻はイライラ7割呆れ3割みたいな内容でした。
庶民ヒロインりかは最後まで好ましく思えなかったです。頭の悪さとデモデモダッテと流されやすさばかり見せられて好きになれるポイントはなかった。芯もなく、あっちにフラフラこっちにフラフラばかり。股の緩い人ばりにフラフラしてる。正直つかさは相当の珍獣好きでどMなんだなと思います。
御曹司ヒーローつかさは上から目線で中身はだいぶ子供っぽかった。わりと中身は年相応の思春期男子だけど、表現の仕方の下手さと己を培ってきた背景のせいでだいぶ拗らせてる感じ。ヒロインがバカなのもマルチタスクがこなせないタイプなのも把握してる筈なのに、拗らせで悪手ばかり打っては喧嘩や意見の相違を引き起こしてばかりで、素直に慣ればいい場面で意地を張ったりとかもまあお話の展開上必要だったんでしょうが、そんなのばかりを10巻も見続けるのは辟易するし、それを経ての11巻は平和的だったけどラブ展開が薄い。散々イライラさせられてこれだけ？という感想。脇キャラも面白いキャラいるのに主人公カップルの為の燃料役みたいな扱われ方ばかりで、11巻まで引っ張ったわりにやっぱつまらなかったな、という印象しか残りませんでした。何だかなあ、絵や設定やら展開やらは悪くないんだけど全体的にもったいないなと思いました。子供向けだったにしろ、もう少しストーリーどうにかならんかったのかな。お値段も内容と比べても割高だと思います。
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