YASHA ―夜叉―
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YASHA ―夜叉―

吉田秋生

最終的に『海街diary』に行き着くのも納得

2021年7月3日
『BANANA FISH』から『海街diary』への劇的な変化を不思議に思っていましたが、人間の愛憎が絡まって立て続けに悲劇が起こる物語は本作で描き切ったのかもしれない…そう思えるほどズシリと来る作品でした。とはいえ他の作品を通しても吉田秋生先生の歴史や風土、宗教などを巧みに織り込みながら人の心情を丁寧に描き出す作風は一貫しており、研究への熱心さと表現力に毎度驚かされる。本当にすばらしい作家です。
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