危険な香りのする男





異国の地で麻-薬犯罪に巻き込まれた弁護士・浅野。
窮地を救って?逃がしてくれたのは、同じ日本人の田中。どこかやさぐれた、危険な香りのする男。ゲイである浅野には、本能的に近づいてはいけない男と察知したようだけど、何故か惹かれてしまうのは、やはり人は恋する生き物だからなのか…それも本能…
追われる身の逃亡生活。窮地にいながらにして、共にいると情がわくのも常…
途中、浅野の身に起きた不幸な事。あれは必要だったのか、私にはちょっと疑問です。
互いに惹かれあった事は確かな事で、離れがたくなる中での別れ…
あれは、まるで夢だったみたいに…
忘れたくても忘れられない恋と男。
むせび泣く浅野の涙に胸がギュッとなる。
浅野の姿を目にした田中の崩れ落ちた姿。
あれはまさしく泣いている。
西田先生の『泣き』が素晴らしいんですよね。
はっきりとした涙で嗚咽を思わせ、涙や泣き顔を見せない泣きの姿でなんとも言えない心情を表す。お見事です。情緒的な表現がたまりません。
もう二度と離れる事はないでしょう。
ふぅ……
すごーく良かったです。
男の涙なら西田作品です!

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