このレビューはネタバレを含みます▼
以前読んだ時はあまりハマらなかったんですが、皆さんのレビューを拝見して再度読んでみました。
1話目ですが、助修士ダニエルが巡礼の旅を続ける途中で騎士レオナルドに出会い、ひょんなことから共に旅を続けていくうちにお互い大切なものに気付いていくというお話。キスもエチもありません、ただただ2人の心が徐々に近づいていく過程が凄くお上手でじんわり伝わってくるんです。
最初は血を流し倒れているレオナルドをダニエルが介抱し手当てをするのですが、ダニエルが抱えている苦悩や意味を見出せない巡礼の旅にレオナルドが知らずゞ寄り添ううちに今度はダニエルが救われて。。ダニエルの涙、ファザーへの必死の懇願、ようやくダニエルの心の枷が外れて自由になれた先には太陽みたいなレオナルドがいる。精神的な愛慕という難しいテーマを表現できる西田さんってやっぱ凄いなぁと改めて感じた作品でした。
他1話は、出張中に船の故障で孤島に流された上司と部下のお話。澄ました上司が思いがけず逞しかったり色気があったり、このギャップにまんまとやられました〜。