そんな顔してもキスはだめ
」のレビュー

そんな顔してもキスはだめ

露久ふみ

目立たないが、ストーリー構成が珍しい。

ネタバレ
2021年7月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1冊丸ごと表題作。186ページ。作者買い。イケメン攻め×地味メン受け(オタク)というコトで、設定.ストーリーは王道だと思います。しかしストーリー展開の構成が、たぶん初めて?読むパターンで、ちょっと変わっているな……と感じました。1話目だけは攻め視点で、あとは全て受け視点なんですよね。どちらかの視点のみとか、攻め.受け交互にとか、受け視点から攻め視点へ(逆もたまにだけど有りますよね。ていうか、この作品もココに当てはまるんだケド、1話目終了時点で切り替わるのは珍しいと思います。半分ぐらいで切り替わる作品が多いのかな?)とか、途中で1話分だけ、もしくは最終話だけは攻め(受け)視点とかはよくあるパターンだと思うのですが、コチラのパターンは私が記憶している限りでは初めてのパターンでした。 そして、その1話目だけを攻め視点にしているのが地味に凄く良かったw。 イケメンが何故?地味メンに興味を持つのか?好きになる理由って、BLを読んでいると気になる部分だと思うのですが、それを最初から小出しに提示しているのは、軽く安心感があって良かったです。 受け視点に切り替わってからは、1話目に提示された好きになった理由を、言葉と行動で証明してくる攻めに、受けと一緒になってキュンキュン(//∇//)w。とても良かったと思います。とはいえ設定が王道なので、沢山BLを読んでいる方には既視感を感じるストーリーだと思います。しかしその王道設定を、目立たないケド少し変わった形で見せてくる作者様達に、オリジナリティとセンスの良さを感じました。 エロサラッと。エロよりもキスや耳を喰むシーンの方がキュンと来ました。修正は白抜き。サラッとしたエロなので、修正はそんなに気にならないと思います。 あと、ナイスな脇役、吉田くんが面白いキャラデザで気になりましたw 。
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