恋人までのA to Z コーダシリーズ(2)
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恋人までのA to Z コーダシリーズ(2)

マリー・セクストン/一瀬麻利/RURU

2作目:続編希望です(^人^)

ネタバレ
2021年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 《M/M小説》コーダシリーズ二作目。
(原題:A to Z)
マリーさん作品二作目ですが、やっぱり人物描写が上手く、前作同様二つの山場があり飽きずに引き込まれました!!

『ロング・ゲイン』から数年後。
冒頭はデンバー近くの小さな町アーバタが舞台。
寂れたレンタルビデオ店〈A to Z〉映画嫌いの経営者ザック(34)と映画好きの客で苦労人アンジェロ(27)の話。

惰性で生きる優柔不断坊ちゃんの問題かと思えば、そんな簡単な話ではなくて、横柄なチキン新家主トムとのグダグダが鬱陶しかったけど、二人の一向に踏み込めないジレジレ愛は読み応えあり。

野生的でエキゾチックなアンジェロの闇が深く、不憫な生い立ちで16歳から一人で生きて来た彼の脆さが心配な子。家庭も愛も知らないアンジェロが愛に怯えていると思っていたけど違った〜。親や大人の無責任さが腹立たしい。

前作CP (マット×ジャレド)と出会いコーダに転居してから、
アンジェロ自身がひとつずつ納得していく過程が良かった◎

浮世離れした超鈍感坊ちゃんザックが辛抱強く待てるいい男◎ ←元彼の猫ゲイシャに10年嫌われ、ザックのザック君だけ超敏感で笑える。

元隣店のルビーのオチも驚いたけど、一番はマットが暴露したジャレドの身体の秘密!!!!
そして今回も兄嫁リジーが素敵◎このまま彷徨えるゲイの救世主でいて欲しい!!

刻み込まれた警戒心は簡単には消えないと思うけど、冒頭から人間観察に聡かったアンジェロのこれからの活躍に期待!!
コーダにゲイCP増えたし、是非《恋人からのA(アンジェロ)to Z (ザック)》を読みたい!!無いかな?

映画のシーンの数々やロッキーの複雑な地形を活かした盛大な音楽祭やNFLリーグ開幕戦も興味深く嬉しかった。

あと前作ジャレドのゲイを自覚させたトム(兄の親友)も精悍タイプだし、今回のキモキャラ トムと同一人物かと勘繰ったんだけどな〜違ったかぁ(笑)
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