なかなか変われない人間らしさが愛おしい





2021年7月14日
とても静かで繊細な物語です。だからもしかしたら、読みながら少しもどかしく感じるかもしれません。私はどっぷり仁居に感情移入しながら読んでいたので、途中心配でハラハラしました。でも人間ってそう簡単に変われるものじゃないし、劇的な変化はなくて当たり前。さざ波のように行ったり来たりしながらさして変われないと溜息つくくらいが、確かに本当のところだよねと思いました。
読み終わった後にじわじわと染みてくるような作品だと思います。最終章まで読んでようやく柔らかいもので包み込まれたような気持ちがしてほっと息がつけました。仁居も国立もまだどこか不安定なところが愛おしくて、人間を描く凪良先生の作品はやっぱり好きだなと思いました。
読み終わった後にじわじわと染みてくるような作品だと思います。最終章まで読んでようやく柔らかいもので包み込まれたような気持ちがしてほっと息がつけました。仁居も国立もまだどこか不安定なところが愛おしくて、人間を描く凪良先生の作品はやっぱり好きだなと思いました。

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