このレビューはネタバレを含みます▼
作者様が描く攻めが好みど真ん中なので少し前のセールで中原作品を大量買い。という訳でまずはこちらから。
落伍者?達が集まる中華店店主(魚住)と訳アリ美青年(蓮)のお話。蓮は土地の権利書をせしめるため騙して取り入った魚住と生活を共にし、ましてや仕事も教えてもらいながら常連客と交流を重ねていきます。そのうちに情が湧いて本来の目的を反故にしてでも皆を守ろうとするのですが。。
前半は魚住が作る飯の話が多めで「これ、ずっと続くのかなぁ」とちょっと食傷気味でしたが、中盤から魚住の雄っ気がトップギアに入り一転BLになりました(笑)その後は飯の話なんてどこ吹く風、ひたすら蓮の自責の念と魚住の漢気と強かさ、ヤクザの底冷えする恐怖が絡み合って一気に終盤まで突き進みます。ヤクザものは割と好きですが、今作のヤクザは本格的に怖かった。これが本物のヤクザよねと身震いしたほど。けど、そのお陰かお話が引き締まった感じもしました。
ラストは魚住や蓮もさることながら、訳アリな面々も収まる所に収まって大団円に。ご安心下さい。
攻めの魚住さん、やっぱ好きだったな。魚住の過去も好き。いや、何が好きって先生の描く漢気が好きです。これは中原先生の追っかけになりそうw