このレビューはネタバレを含みます▼
好きな題材だったので買ったのですが、キャラも展開もパンチが弱いかなと読了して思いました。
主人公は社畜感を出すならもっと出すべき
ハーブを嗅ぎ分ける能力で所長から仕事を奪う勢いで仕事をしてその成果を読者に大きく見せて自分で居場所を作ってその上で副団長の過保護がないと生きていけないとか、むしろ副団長に縋られるぐらいに(毒を嗅ぎ分けたり、解毒薬とか新薬の描写とかもっと欲しいです)
いつそんな大物と仲良くなったんだ…とか
主人公が成り上がる描写は高揚感があっていいですよね
差別化の点では他に獣人は大きいと思うんですけど、もっと彼らの生活感とか習性とか貴族にどれだけ嫌われてるとか出してほしかった。
ヒーローも狼さんですし一途で(もっと)溺愛とか、どれだけ主人公の香りが(もっと)抗い難いものなのかとか、鼻が効く描写はありましたが、、、もっともっとモフモフ描写はあって良いと思います。
BLなので聖女ちゃんは埋もれても仕方ないのかもしれませんが、(女性である有利な場面を演出して主人公のライバルにならないのであれば)対抗馬として王子を恋のライバルにして副団長と取り合いさせるとか、当て馬が欲しかったです。
スィルさんとラリマーくんのキャラはとても良いと思います。
聖女の〜も社畜のコンドゥの話も読んだことありますし、電子版も買ってありますが、こういう作品はいくらでもあって良いと思うんです。ただ、パクリと言われないためにこの作品のセールスポイントみたいのをバンと出して、その流れで話を展開して欲しかったなと。
でもこちらの本、まだ一巻なんですよね…
続きが出たら絶対買いますが、まだ一巻なんです!!で終わらせてしまうと購買欲が湧かないので、だからこそ一巻を濃密にして欲しかったといいますか…
獣人が憎くないのかの伏線とか、神への冒涜の話とかあったのでそちらも気になりますしね。
作者様には是非頑張ってほしい。
素人がつらつらとすみません。。。
P.S.レーヴン団長めっちゃカッコいいです(こら)