茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~
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茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~

高瀬わか/石田リンネ

完結表記ないけど、最後に「最終話」とある

2021年7月16日
また会える日まで〜と原作者さんも漫画家さんもあとがきで仰ってますし、茉莉花の伝説の文官人生はまだまだ始まったばかりなのでもっと読みたいし、完結表記がないのは、続刊の企画がもうすでに立案されているからだと信じたい気持ちが強いです!

こちらの作品、「十三歳の誕生日、皇后になりました」と原作者さんが一緒で、時代も世界も一緒。スピンオフという訳じゃないけど、あっちとこっちの視点からリンクしているので面白いです。どちらも好きな漫画なので、なんだか二度美味しいの気分になるのですが、個人的にこちらのほうがより好みだったので、終わってしまったのが本当に残念。向こうが完結したら、またこっちの続きを是非お願いしたい!
もちろん、同じ漫画家さん希望だけど、表現者である限りオリジナル作品も描きたいだろうし、それも見たいかといえば見てみたい……ジレンマ!!

なお、ラブラブEDを求める方はこの終わり方は物足りないかもしれません。が、自分はなんだかふたりらしくて大大大満足です。恋愛感はありつつもおまけな感じで、女性官吏としての内政・外交メインなんで飽きがこないというか、自分の好みにドンピシャでした。いや、本当、描き方巧すぎるのよ。

あとは、出来すぎでチート無双に感じる人もいるかもしれないけど、自覚のない事なかれ主義な天才が、少しずつ周りの人に求められて自分の能力の活用方法を認識して彼女も人との関わり方も変わっていく過程で、彼女の描く人としての小さな「幸せ」が関わる人みんなの「幸せ」になって、女性としての「幸せ」がいつか国の「幸せ」になっていきそうな感じに鳥肌立ったの私だけ…?一度読んでみてほしいイチオシ作品です!
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