須ヶ口くんにのっかりたい
」のレビュー

須ヶ口くんにのっかりたい

袴田なつき

オチがうっすら・・

ネタバレ
2021年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 身体が小さいから、付き合った当初から「受(下)」だったゆたか。でも男だったら一度は「攻(上)」になってみたい・・・!という、ゆたかのカワイイ作戦が始まるのですが・・・だいぶオチが見えてしまいそうなタイトルではあるのですが、その過程が可愛いのでソコがメインの作品ですね(^^画は少々雑な感じもするのですが、作家さんの優しい雰囲気がそのまま出てるような表紙の色合いがステキです。
描き下ろしでは「ゆたかよりもゆたかを解っている!」と普段から自負している須ヶ口くんの「してやられる」お話しで、予想を裏切る行動を取るゆたかに・・・思わずきゅん♪な須ヶ口くん・・・結局溺愛かよ!っていう、おのろけストーリーは微笑ましい・・
他、短編3作。その中でも印象に残ったのが「パシリくん恋をする」。地味で目立たず、チャラい奴らのパシリにされている羽尻が、他校の生徒で好意を寄せている伊織の前ではカッコイイ自分を演じているが、結局同級生にバラされ・・・・と、情けない姿を晒す事になるのですが、そんな羽尻も受け止めてくれる伊織の優しさが沁みます・・。伊織を好きになることで、今まで諦めていた自分を変えようと思えたことが人生をプラスにしてくれた・・・そんな優しさ溢れる作品でした♪
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