鬼と男娼【コミックシーモア限定特典付き】
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鬼と男娼【コミックシーモア限定特典付き】

もづ九

読み手を選びそうな人外もの

ネタバレ
2021年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家様です。奇遇にもフォロー様発見!なんか安心します。
人外ものが特に好きというわけでないのですが、なんかフラフラ誘われました。これも妖怪のなせるワザか…
ケモ耳の獣人は見た事あるんですが、まったくの人型じゃない人外との交わりは初めての事で、多少の違和感があります。人型じゃない人外が苦手な方は、ご注意ください。

妖怪専門風俗で働く光國(人間)に、鴉のイタズラで興奮すると鬼化してしまう和樹(人間)が片思い。
妖怪とのえっちが大好きと言う光國。好きな子が不特定多数とえっちしてたら…当然嫌だと思うし、して欲しくないですよね。和樹の気持ちは、よくわかるし哀しいけど、ん…言ってはいけない事を言った気がします。
他人からずれた感覚や嗜好を理解するのは、とても難しい事。理解してくれとは言えないけれど、自分を否定されるのもまた哀しい事ですよね。
光國が好きだからこそ、和樹なりに考えて、自分の感情は飲み込んだんでしょうね。
『キス』に関するスレ違いもまた、切ない瞬間でしたが、どんな事もちゃんと想いを伝え合わないとね。
相手の気持ちを考えて汲み取るって、難しいけどとても大切な事。光國が和樹の気持ちを考えて、仕事をやめたのは凄い事だと思うんです。
互いに相手の立場にたって、心を寄り添う素敵なお話でした。
絵柄的には動物的ですが、人としての思いやりある物語で良かったです。カバー下の漫画の和樹が素敵でした。
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