このレビューはネタバレを含みます▼
じゃのめ先生の作品の中でも、映画部のみんなのお話はダントツで好きです!
未読の方は、シリーズ1作目:真央×寿「黄昏アウトフォーカス」→2作目:義一×仁「残像ソローモーション」→3作目:真央×寿続編「黄昏アウトフォーカス overlap」→4作目:詩音×礼「宵々モノローグ」(本作)の順番で読むとよいかと思います。個人的には、真央×寿CPが特に好きで、秋からの新連載、楽しみです!
こちら、「宵々~」は、映画部引退してるけど居座っている礼先輩と新入部員の詩音のお話です。最初、分冊を読んだときに、「うわ!めっちゃ濃いのきた!」って詩音のことは引き気味で見ていたのですが、紐解かれていく詩音は、頑張り屋で(序盤はそうは見えなかったけど笑)、ちょっと繊細で(ポエムとか書いちゃう)、いい子でした。最初のインパクトがあったから、良くも悪くも礼先輩の心に引っ掛かりを作ったし、最悪な印象同士だった2人の気持ちが変化していく過程がとても良かったです。どんよりしてる礼先輩とか走っちゃう礼先輩が美味しすぎました。映画に真剣に向き合ってみんなで作品を作っていくのも、このシリーズの楽しみの一つです。
そして、毎回(皆さん書かれているように)、じゃのめ先生の描かれるアングルには、ドキッ!とさせられます。今回は、礼先輩が眼鏡を外して、詩音にかけるとこからの流れが…、目がヤバイ~、モノは描かれてないのに、口と手が…エロい~。じゃのめ先生の絵は、何となく、湿り気のある色気がこぼれているような、独特の味わいがあります。
あと、小冊子が嬉しかったです!真央×寿、仁×義一も含めたそれぞれの夜のお話。改めて、映画部のみんなへの(脇キャラのみんなも)愛おしさが増します。ずーっと続いてほしいなぁって思います。