このレビューはネタバレを含みます▼
スピンオフの兄の話も好きでしたが、本編の弟の話も良かったです(^^) どっちも 好き。
2巻のお弁当の話がとりわけ好きでした。竜さんの思いやりに頭が下がる。志摩からのメールのスタンプのクマが泣いてたから、志摩に作る弁当のクマは笑わせようと、笑ったクマのキャラ弁を作った竜さん。誰がメールのクマが泣いてるからと言って、弁当に笑顔のクマを入れるだろうか? いや、入れない。(反語)恐るべし竜さんの発想力!! ホントに優しい人なんですね、竜さんって人は。母親とすれ違っていると察して、志摩の背中を押してあげたり。素直に行動に移す志摩もスゴいと思いましたが。 玉子焼き されど 玉子焼き。玉子焼き1つで1話がまるまる成り立ってることも、スゴいです。
「気づけば恋」のヘタレのお話も良かったです(^^) ヘタレ、可愛いなぁ~。ヘタレみたいなキャラは、場がなごむので味があって大好きです。
★(祝 3巻!!) ありがたい!! 感謝しかない!!また読めるなんて( 感涙 ) 竜さんも志摩も成長してます。時間の流れを感じます。親方が良い方で。思春期は過ぎたかもしれませんが、成長過程にある子どもにとって適切な大人の導きはとても大事。良い出会いがあり、気付きがあり、人は育つ。中身の深いお話でした。志摩が竜さんを引っ張り、ブロックの陰に身を隠したワンシーンが、とても好きでした。
大切なものが出来たと言った竜さん。逃げるが勝ちの意味を知った竜さん。そして、待つ強さを持つ志摩を知った竜さん。いや、もぅホントに心に染みる1冊でした。